英連邦というのは昔世界史の授業でやった人もいるだろうが、植民地時代にイギリスがアフリカやアジアをどんどん植民地にしていって、その後第2次世界大戦を経てそれらの植民地が独立を勝ち取り、その旧植民地と宗主国(イギリス)との繋がりを英連邦というのである。
「何故このブログは『スポーツの現金化』なのにいきなり世界史の話から入ってくるんだ?独眼鉄?」と思う読者もいるかもしれないが、これが関係があるのである。話を続ける。かつて植民地時代には宗主国(つまりイギリスや他の欧州列強)の上層部は植民地の住民を支配する為には、武力といった力での支配のみならず宗主国の人間と植民地の人間が共通の価値観を持つ必要性を感じていた。そうした中で白羽の矢が立ったのが、当時の有閑階級や労働者階級から生まれたスポーツであった。
当時産業革命により欧州では労働のみの生活から、当時の最新のテクノロジーが市民に自由な時間を与え、そこから様々な階級のスポーツが生まれた。労働者階級からはサッカー、有閑階級からはクリケット(野球のルーツのスポーツ)やラグビーなどが発生した。
そうした中で当時の欧州の植民地にサッカーやラグビーといったスポーツが普及し、それらのスポーツが植民地の代表と宗主国から派遣された欧州の上層部とで共通の価値観が生まれ、スポーツから世間話が生まれ現地での仕事がはかどるようになった。
こうした欧州の動きに対し米国では歴史的に宗主国(イギリス)から独立を勝ち取った経緯もあり、米国では欧州とは違った自国の文化を打ち立てることが自身のアイデンティティーの構築に繋がった。
スポーツも然り。米国では前述の通りクリケットが原型の野球がナショナルパスタイム(国民の娯楽)として成立したが、これも元はクリケットの子供用のスポーツ「ラウンダーズ」が発祥である。
そのラウンダーズが米国独自の進化を経て野球になったが、野球という競技はサッカーに比べて非常に狭く局所的な普及しか出来なかった。
野球が普及した国や地域といえば米国以外ではカナダ(北米)とキューバやドミニカ共和国・メキシコ・米領プエルトリコといった中米諸国、南米でありながら産油国であったが故に米国の文化が流入したベネズエラ(最近は変わったらしいが)、そして日本と韓国・台湾といった東アジアに限定されている。
筆者(独眼鉄)が言いたいのはこの限られた野球文化圏が「米連邦」なのである。スポーツというのは強制的に興味を持たせるのは不可能な競技である。クリケットが世界第2位の競技人口でインドやパキスタン・豪州で熱狂的なファンがいるスポーツでも日本にその熱狂を伝えるのは事実上不可能である。それと同じように欧州のスポーツ文化圏の人間にいくら野球の魅力を伝えようと思っても現状ではかなり厳しいとしか言えないのが現実である。
このようにスポーツというのは歴史的に近代文明を作った国によって生まれ、自然発生して出てきたものである。作為的にスポーツを文化として普及させるのはかなり難しいものである(そういう意味でJリーグの成功は凄いが)。
「何故このブログは『スポーツの現金化』なのにいきなり世界史の話から入ってくるんだ?独眼鉄?」と思う読者もいるかもしれないが、これが関係があるのである。話を続ける。かつて植民地時代には宗主国(つまりイギリスや他の欧州列強)の上層部は植民地の住民を支配する為には、武力といった力での支配のみならず宗主国の人間と植民地の人間が共通の価値観を持つ必要性を感じていた。そうした中で白羽の矢が立ったのが、当時の有閑階級や労働者階級から生まれたスポーツであった。
当時産業革命により欧州では労働のみの生活から、当時の最新のテクノロジーが市民に自由な時間を与え、そこから様々な階級のスポーツが生まれた。労働者階級からはサッカー、有閑階級からはクリケット(野球のルーツのスポーツ)やラグビーなどが発生した。
そうした中で当時の欧州の植民地にサッカーやラグビーといったスポーツが普及し、それらのスポーツが植民地の代表と宗主国から派遣された欧州の上層部とで共通の価値観が生まれ、スポーツから世間話が生まれ現地での仕事がはかどるようになった。
こうした欧州の動きに対し米国では歴史的に宗主国(イギリス)から独立を勝ち取った経緯もあり、米国では欧州とは違った自国の文化を打ち立てることが自身のアイデンティティーの構築に繋がった。
スポーツも然り。米国では前述の通りクリケットが原型の野球がナショナルパスタイム(国民の娯楽)として成立したが、これも元はクリケットの子供用のスポーツ「ラウンダーズ」が発祥である。
そのラウンダーズが米国独自の進化を経て野球になったが、野球という競技はサッカーに比べて非常に狭く局所的な普及しか出来なかった。
野球が普及した国や地域といえば米国以外ではカナダ(北米)とキューバやドミニカ共和国・メキシコ・米領プエルトリコといった中米諸国、南米でありながら産油国であったが故に米国の文化が流入したベネズエラ(最近は変わったらしいが)、そして日本と韓国・台湾といった東アジアに限定されている。
筆者(独眼鉄)が言いたいのはこの限られた野球文化圏が「米連邦」なのである。スポーツというのは強制的に興味を持たせるのは不可能な競技である。クリケットが世界第2位の競技人口でインドやパキスタン・豪州で熱狂的なファンがいるスポーツでも日本にその熱狂を伝えるのは事実上不可能である。それと同じように欧州のスポーツ文化圏の人間にいくら野球の魅力を伝えようと思っても現状ではかなり厳しいとしか言えないのが現実である。
このようにスポーツというのは歴史的に近代文明を作った国によって生まれ、自然発生して出てきたものである。作為的にスポーツを文化として普及させるのはかなり難しいものである(そういう意味でJリーグの成功は凄いが)。