今、転職して研修の直後にいきなり失敗し、これからブログがどれだけ更新出来るかわからないが一応今、ブログを更新します。

それはともかくとして今回も漫画論を書くが、筆者も漫画を30年以上見てきたわけだが、漫画家の中にも色々あって作画に対し精密に入念に描く人と最低限の作画であからさまに手を抜く人と2つのパターンがある。

作画に対して手を抜くひとは一発でわかる。それは作品内の回想シーンなどで、その漫画家の漫画や作品への愛情や情熱が窺い知れる。結論から言うと自分の漫画に健全な自尊心のような感情を持っている漫画家は、基本的に回想シーンでコマコピーをしない。代表的にいえばONE PIECEの尾田栄一郎やGIANT KILLINGのツジトモは基本回想シーンでもコピーはしない(ジャイキリは単行本の裏表紙がコピーなのが残念だが)。もししたとしても、病気や天変地異でもない限り彼らはコピーはしない。あとこの2人の他にもオレンジやオーレといったプロサッカー漫画のパイオニアでもある能田達規もほとんどコピーをしない。それこそ10年マンガを書いていてもコマコピーは1回だけ。彼らのような漫画家は(一回真冬の時期にインフルエンザをかかりコピーをせざるを得なかったという話を聞いたことがあるが)自分の作品に対して、並々ならぬ愛情を持っているだけに(本人にあって話を聞いた訳ではないが)「コピー=恥」とすら感じるぐらいである。

しかしその一方で漫画家という職業の中で、回想シーンの下りでその漫画家やアシスタントの中には「コマコピーは読者にはわかんね~よ」とばかりにバンバンコピーをするような良くない漫画関係者がいるのも事実である。

はっきり言っておきますが漫画家の手を抜くようなコマコピーは読者は一発で見抜けます。漫画に限らず読者(お客)を軽くみると痛いしっぺかえしを喰います。漫画関係者の皆さんはそのことを留意しておいて下さい。

そんな事を言っても筆者(独眼鉄)の今までの人生自体がコマコピーみたいなものなのに自分に甘く他者に厳しいのも、周囲から人がいなくなるのも困るので自分も少し見直すところがあるのだが…。

そのせいもあってか最近はコマコピーがあっても以前ほどカリカリしなくなった。例えば気になる漫画家がデビューを週刊連載でやっていて作風が安定していないところだったら、ある程度のコマコピーは仕方ないと割り切る。またベテランでも月刊→週刊の場合でもこれも仕方ないと筆者は考える。ただベテランで月刊連載の漫画家が露骨なコマコピーをしていたら「それはどうなの?」と考えて、単行本を買うにしても新刊書店より中古の古本屋にしてしまう。

身を削って書いている漫画家には申し訳ないが、筆者はかなりコピーについては深く考えているものである。