先日(2014年6月15日)にワールドカップ(以下W杯)ブラジル大会で日本代表が緒戦でコートジボワール戦を戦った訳であるが、結果は周知の通り日本代表は黒星発進となった訳である。何度も繰り返すがW杯での日本代表の試合内容というのは国内のサッカーの試合のチケットセールスにも大きく影響するので、サッカーのチケットを売ったりサッカーの試合で収入を得ている方にとってはW杯の日本代表の成績というのは気が気でないであろう。
しかしそんな日本代表が国の威信を懸けて戦っている訳なのだが、意外と日本代表の試合の給与体系というのは知っているようで知らないものである(筆者も知ったのは最近)。今回はそんな日本代表の給与体系について考えてみようと思う。
そもそも日本代表の試合の給与体系といってもW杯のいわゆる本番のような試合とキリンカップや親善試合では相場が違うのは当然と言えば当然である。そこを考えてみようと思う。
日本代表の勝利給というのは南アフリカ大会までの給与体系(勝利給)はSランク(W杯)で1人200万円、Aランク(コンフェデレーションズ杯・アジア杯・W杯予選)は30万円、Bランク(東アジア選手権・アジア杯予選・キリンカップ・FIFAランク10位以内との親善試合)は20万円、Cランク(同11~20位以内)は15万円、Dランク(同21位以下)は10万円となっている。
ただW杯ブラジル大会では本大会の勝利給というのは選手・監督で1人300万円とベースアップされ、優勝ボーナス(そんなこと考えている場合ではないが)は5000万円から6000万円と増額されたのである。
もともと日本代表の勝利給の問題というのはJFAと選手会で交渉され続けていた経緯がある。W杯南アフリカ大会でドイツは予選1位通過の場合、1試合につき2万ユーロ(当時のレートで約130万円)、プレーオフの通過で16500ユーロ(約190万円)という相場であった。
しかし親善試合ではドイツでは2005年に選手会と連盟によって話し合われ、勝敗に関わらず一律7500ユーロ(約86万円・勝利給は無し)とされた。日本代表の勝利給は前述の通りで(南アフリカ大会までは)日本代表の親善試合の招集給は無しであった。またアメリカ代表の場合は親善試合の招集給が3000ドル(当時のレートで25万円)、勝利給は相手のレベルによって変動し750~5250ドル(約6万~43万円)となった。
国の威信を懸けて戦う日本代表。しかし今大会では多数の海外組がいて、彼らにとっては親善試合もW杯予選も移動のストレスは同じ。これからのW杯での自身達の待遇を向上させる為にも奮起を期待したい。
参考文献 サッカー界のぶっちゃけ話 城彰二 2013年 宝島社
雑誌Number 775 2011年4月7日号、サッカーダイジェスト2014年5月13日号
尚、ドイツとアメリカの通貨レートは2011年のもの
しかしそんな日本代表が国の威信を懸けて戦っている訳なのだが、意外と日本代表の試合の給与体系というのは知っているようで知らないものである(筆者も知ったのは最近)。今回はそんな日本代表の給与体系について考えてみようと思う。
そもそも日本代表の試合の給与体系といってもW杯のいわゆる本番のような試合とキリンカップや親善試合では相場が違うのは当然と言えば当然である。そこを考えてみようと思う。
日本代表の勝利給というのは南アフリカ大会までの給与体系(勝利給)はSランク(W杯)で1人200万円、Aランク(コンフェデレーションズ杯・アジア杯・W杯予選)は30万円、Bランク(東アジア選手権・アジア杯予選・キリンカップ・FIFAランク10位以内との親善試合)は20万円、Cランク(同11~20位以内)は15万円、Dランク(同21位以下)は10万円となっている。
ただW杯ブラジル大会では本大会の勝利給というのは選手・監督で1人300万円とベースアップされ、優勝ボーナス(そんなこと考えている場合ではないが)は5000万円から6000万円と増額されたのである。
もともと日本代表の勝利給の問題というのはJFAと選手会で交渉され続けていた経緯がある。W杯南アフリカ大会でドイツは予選1位通過の場合、1試合につき2万ユーロ(当時のレートで約130万円)、プレーオフの通過で16500ユーロ(約190万円)という相場であった。
しかし親善試合ではドイツでは2005年に選手会と連盟によって話し合われ、勝敗に関わらず一律7500ユーロ(約86万円・勝利給は無し)とされた。日本代表の勝利給は前述の通りで(南アフリカ大会までは)日本代表の親善試合の招集給は無しであった。またアメリカ代表の場合は親善試合の招集給が3000ドル(当時のレートで25万円)、勝利給は相手のレベルによって変動し750~5250ドル(約6万~43万円)となった。
国の威信を懸けて戦う日本代表。しかし今大会では多数の海外組がいて、彼らにとっては親善試合もW杯予選も移動のストレスは同じ。これからのW杯での自身達の待遇を向上させる為にも奮起を期待したい。
参考文献 サッカー界のぶっちゃけ話 城彰二 2013年 宝島社
雑誌Number 775 2011年4月7日号、サッカーダイジェスト2014年5月13日号
尚、ドイツとアメリカの通貨レートは2011年のもの