いよいよ今日(2014年3月1日)からJリーグがスタートする。華やかなプロスポーツの世界でも特に目立つJリーグ。今日からJのピッチで躍動する選手達のユニフォームに入っている胸部分のロゴ(広告)。通称胸スポンサー。今回はここを取り上げたい。
Jリーグというのもプロスポーツでスタジアムに来てくれたお客様を満足させるための「興行」の要素が強いのだが、グラウンドの上でプレーをする選手達の胸部分の広告は、サッカーの映像や写真で最も目立つ部分である。サッカークラブがクラブという会社(企業)を経営するために最も収益力のある広告の1つが胸スポンサーであるが、この胸スポンサーの値段というのは(2011年で)J1で約2億5000万円で、J2で約1億円というのが相場である。J1で広告料トップの名古屋が21億3600万円なので胸スポンサーの広告料というのは結構な比重を占めているのが分かる(ただ胸スポンサーの相場はあくまで平均なので実際に[名古屋の胸スポンサーである]トヨタがクラブに支払う金額は上下するかもしれない)。
しかし華やかなJリーグでしかもトップの世界であるJ1でも経営難のクラブがあったのも事実である。2013シーズンにJ1で戦った湘南ベルマーレ(2014年はJ2)は一時期胸スポンサーが無い状態で選手達はプレーしていて、湘南の選手達が地元企業にスポンサーの呼び掛けをして、それでその声に応じた地元企業が胸スポンサーに入ったが、報道によるとその時の湘南の胸スポンサーの額は推定1億円と言い経営難に苦しんでいた同クラブの財務状況を救ったという(ちなみに湘南ベルマーレが2010年にJ1に挑戦した時のチーム予算が約13億5000万円だったという)。
今年(2014年)はワールドカップイヤーということもあり、普段の年よりもサッカーの映像がネットや他の媒体に露出が増える年になるであろう。しかしJリーグというプロサッカービジネスというのはホームゲームというのは普段の月でも月に3日あればいいほうで、要は月に3日分のサッカーでの興行収入で残りの27~28日分の収入を稼がないと利益が上がらない構造的に儲かりづらいビジネスモデルなのである(余談だが今年のGW期間[4月26日~5月6日]にかなり長く選択肢を期間をとったとしても、ジェフのホームゲームはたった2試合である。GWにレジャー産業なのに2日しか稼げる日は無いのである)。
そのためチケット収入のみに頼るビジネスモデルではサッカービジネスには限界があり、胸スポンサーの広告料というのはJクラブにとってはかなり貴重な収入源となる。華やかなJリーグが今日から開幕するが、Jクラブ経営というのは過酷な世界である。
参考文献 週刊サッカーダイジェスト 2013年5月28日号 2013年版 日本サッカーマネー事情
雑誌 Number 770号 2010年1月27日号
Jリーグというのもプロスポーツでスタジアムに来てくれたお客様を満足させるための「興行」の要素が強いのだが、グラウンドの上でプレーをする選手達の胸部分の広告は、サッカーの映像や写真で最も目立つ部分である。サッカークラブがクラブという会社(企業)を経営するために最も収益力のある広告の1つが胸スポンサーであるが、この胸スポンサーの値段というのは(2011年で)J1で約2億5000万円で、J2で約1億円というのが相場である。J1で広告料トップの名古屋が21億3600万円なので胸スポンサーの広告料というのは結構な比重を占めているのが分かる(ただ胸スポンサーの相場はあくまで平均なので実際に[名古屋の胸スポンサーである]トヨタがクラブに支払う金額は上下するかもしれない)。
しかし華やかなJリーグでしかもトップの世界であるJ1でも経営難のクラブがあったのも事実である。2013シーズンにJ1で戦った湘南ベルマーレ(2014年はJ2)は一時期胸スポンサーが無い状態で選手達はプレーしていて、湘南の選手達が地元企業にスポンサーの呼び掛けをして、それでその声に応じた地元企業が胸スポンサーに入ったが、報道によるとその時の湘南の胸スポンサーの額は推定1億円と言い経営難に苦しんでいた同クラブの財務状況を救ったという(ちなみに湘南ベルマーレが2010年にJ1に挑戦した時のチーム予算が約13億5000万円だったという)。
今年(2014年)はワールドカップイヤーということもあり、普段の年よりもサッカーの映像がネットや他の媒体に露出が増える年になるであろう。しかしJリーグというプロサッカービジネスというのはホームゲームというのは普段の月でも月に3日あればいいほうで、要は月に3日分のサッカーでの興行収入で残りの27~28日分の収入を稼がないと利益が上がらない構造的に儲かりづらいビジネスモデルなのである(余談だが今年のGW期間[4月26日~5月6日]にかなり長く選択肢を期間をとったとしても、ジェフのホームゲームはたった2試合である。GWにレジャー産業なのに2日しか稼げる日は無いのである)。
そのためチケット収入のみに頼るビジネスモデルではサッカービジネスには限界があり、胸スポンサーの広告料というのはJクラブにとってはかなり貴重な収入源となる。華やかなJリーグが今日から開幕するが、Jクラブ経営というのは過酷な世界である。
参考文献 週刊サッカーダイジェスト 2013年5月28日号 2013年版 日本サッカーマネー事情
雑誌 Number 770号 2010年1月27日号