プロ野球は楽天が先日初優勝し、Jリーグも優勝・残留・昇格争いが激化しつつあるが、年の瀬になるともう1つの戦いが野球やサッカーにはある。そう。いわゆるストーブリーグである。もっと言ってしまえば戦力外通告である。実際野球では巨人では野間口・谷・小笠原ら(小笠原は大幅減俸もあり得る)に既に戦力外通告を言い渡し、他の球団も色々戦力外を伝えているようである。
厳しい勝負の世界の上に、最近は何の世界でも短期間で結果が出ないとすぐに切り捨てになる世の中なので仕方ないと言えば仕方ないが、スポーツビジネスでいわゆるフロントと呼ばれている世界で働いている人にとって最も「楽しくない」仕事である。
サッカーの世界でも30代になるとフロントが「主力選手の世代交代を目指して」という錦の御旗の下、それまでクラブに身を粉にしてプレーした選手を戦力外にする話を毎年聞く。こういう話を聞くと他のクラブの看板選手でも寂しくなる。
そこで今回はアラサーで現役続行を希望する元Jリーガーの進路を考えてみた。大きく分けて3つある。
一番目はJ2から下(JFL)のカテゴリーでプレーする事である。しかし当然ながらそれまで至れり尽くせりであったクラブのサポートは無くなり、チームによっては芝ではなく土のグラウンドで(練習場も安定せず)、昼間はサッカーとは別の仕事を持ち(当然自分の時間は減る)、給料もかなり減る。本来既婚者ならこれから稼いで子供が一番金がかかる時期に、収入が落ちるのはどう考えても理不尽な気がするが、これが現実なのである。
二番目はアメリカのサッカーの独立リーグに入団する事である。アメリカのサッカー界は1部のMLSと2部(ここから下が独立リーグ)以下のNASLがあるがJリーグのように入れ替え制度はない。こちらも専門誌によると収入は非公開ながらかなり減るが、スタジアムの練習場はクラブハウスがあり芝のグラウンドも大体あるので、少なくとも練習環境はいいのである。日本人以外の人とのコミュニケーションも英語でなんとかなるので比較的環境は悪くはないのである。
最後の三番目は東南アジアなどのアジアのサッカーリーグに行くことである。実はこれが一番経済的には実入りが良く東南アジアや中国では地元の富豪がチームを持ち(オーナーが独裁者になるクラブもあるが)給与水準が良い上に現地の物価も安いので子供に金がかかる元Jリーガーにはある意味良いところでもある(子供をどこで育てるかは別にして)。また中国では選手が払う義務のある税金もブラジルのようにクラブが肩代わりするところもある。
ただ良いところばかりではない。グラウンドなどクラブのハード面も部分も整っていなかったり日本語は勿論英語も伝わらないし、食事も合わないところもある。一概に全てが極楽な訳でもない。
こうやって見ているとどこか良くてどこか悪いと言うのは一概には言えない。ただ人間サッカー選手に限らず皆もれなく歳はとるが30になると環境はいきなりタフになる。その環境でどれだけ戦っていけるか覚悟が必要なのだろう。
参考文献 週刊サッカーダイジェスト 2010年3月2日号、同2013年7月9日号
お知らせ 現在筆者は「不器用貧乏」というHNでブログをやっていますが先日このHNでツイッターやブログをやっている方々が複数いる(筆者とは別人)ことがわかったので、混乱を避ける為、このブログの名称を近日中に変更する予定です。まだブログを始めて5ヶ月なので今の内に変えておいたほうが無難なためにこのことを決めました。一応新しいブログタイトルになってもしばらくは「旧・不器用貧乏」と入れるつもりです。読者の方々には申し訳ないですがご了承お願いします。(ブログそのものは今までと同じペースと内容を維持する予定です。要は中身は全く変わらず看板だけ同一名称での混乱を避ける為に変えるだけです。)
厳しい勝負の世界の上に、最近は何の世界でも短期間で結果が出ないとすぐに切り捨てになる世の中なので仕方ないと言えば仕方ないが、スポーツビジネスでいわゆるフロントと呼ばれている世界で働いている人にとって最も「楽しくない」仕事である。
サッカーの世界でも30代になるとフロントが「主力選手の世代交代を目指して」という錦の御旗の下、それまでクラブに身を粉にしてプレーした選手を戦力外にする話を毎年聞く。こういう話を聞くと他のクラブの看板選手でも寂しくなる。
そこで今回はアラサーで現役続行を希望する元Jリーガーの進路を考えてみた。大きく分けて3つある。
一番目はJ2から下(JFL)のカテゴリーでプレーする事である。しかし当然ながらそれまで至れり尽くせりであったクラブのサポートは無くなり、チームによっては芝ではなく土のグラウンドで(練習場も安定せず)、昼間はサッカーとは別の仕事を持ち(当然自分の時間は減る)、給料もかなり減る。本来既婚者ならこれから稼いで子供が一番金がかかる時期に、収入が落ちるのはどう考えても理不尽な気がするが、これが現実なのである。
二番目はアメリカのサッカーの独立リーグに入団する事である。アメリカのサッカー界は1部のMLSと2部(ここから下が独立リーグ)以下のNASLがあるがJリーグのように入れ替え制度はない。こちらも専門誌によると収入は非公開ながらかなり減るが、スタジアムの練習場はクラブハウスがあり芝のグラウンドも大体あるので、少なくとも練習環境はいいのである。日本人以外の人とのコミュニケーションも英語でなんとかなるので比較的環境は悪くはないのである。
最後の三番目は東南アジアなどのアジアのサッカーリーグに行くことである。実はこれが一番経済的には実入りが良く東南アジアや中国では地元の富豪がチームを持ち(オーナーが独裁者になるクラブもあるが)給与水準が良い上に現地の物価も安いので子供に金がかかる元Jリーガーにはある意味良いところでもある(子供をどこで育てるかは別にして)。また中国では選手が払う義務のある税金もブラジルのようにクラブが肩代わりするところもある。
ただ良いところばかりではない。グラウンドなどクラブのハード面も部分も整っていなかったり日本語は勿論英語も伝わらないし、食事も合わないところもある。一概に全てが極楽な訳でもない。
こうやって見ているとどこか良くてどこか悪いと言うのは一概には言えない。ただ人間サッカー選手に限らず皆もれなく歳はとるが30になると環境はいきなりタフになる。その環境でどれだけ戦っていけるか覚悟が必要なのだろう。
参考文献 週刊サッカーダイジェスト 2010年3月2日号、同2013年7月9日号
お知らせ 現在筆者は「不器用貧乏」というHNでブログをやっていますが先日このHNでツイッターやブログをやっている方々が複数いる(筆者とは別人)ことがわかったので、混乱を避ける為、このブログの名称を近日中に変更する予定です。まだブログを始めて5ヶ月なので今の内に変えておいたほうが無難なためにこのことを決めました。一応新しいブログタイトルになってもしばらくは「旧・不器用貧乏」と入れるつもりです。読者の方々には申し訳ないですがご了承お願いします。(ブログそのものは今までと同じペースと内容を維持する予定です。要は中身は全く変わらず看板だけ同一名称での混乱を避ける為に変えるだけです。)