以前友人に勧められたサッカー漫画に「ホイッスル」という漫画がある。この漫画でアルゼンチンのマラドーナが試合中(90分間)の間にどれだけボールに触っていたかというと僅か2分間だけだったという。一流の選手は相手のマークも厳しいのでボールに触れる機会も少ないという。逆を言えば優秀なサッカー選手とそうでない選手の差は残りの88分間のフリーランニングやポジショニング、囮(おとり)の動きが重要なのである。

マラドーナほどではないしプレースタイルも違うがジェフのブラジル人FWにケンペスがいる。ケンペスは最近点をとっていないがそれでもジェフが連勝していた時期もあった(今は勝ててない)。FWが点を取れなくても勝てていたのは、ケンペスの囮の動きやポストプレーが優れていたからであろう。サッカーはある意味オフザボールのスポーツかもしれない。