筆者(不器用貧乏)がよく見るドキュメンタリー映画でサッカーの地域リーグを追い掛けた「クラシコ」という映画がある。この映画は長野県の松本山雅と長野パルセイロと言う2つのチームの対立から生まれたライバル関係を追った映画である(この2つのチームの対戦は「信州ダービー」という)。この作品のなかで長野市在住の作家の方が長野県が廃藩置県により長野市と松本市の因縁の対立が浮かび上がる構図を教えてくれた。この映画で長野県という県が決して1つにまとまった県ではないことを教えてくれた。

あと以前読んだ木村元彦の「社長・溝畑宏の天国と地獄 大分トリニータの15年」(集英社 2010年)で大分県というのが明治以降の廃藩置県により県一体が1つにまとまっていないので資金が集まりづらいということを言っていた。

同じことがFC岐阜にも言える。岐阜の場合元々県が美濃と飛騨に分かれていた上に県内でも政治の中心の岐阜市と商業の中心の大垣市で分かれていて、その上隣に名門の名古屋グランパスがあるためにJ2下位のFC岐阜に行くのだったらJ1の強豪の名古屋グランパスにスポンサーになった方がネームバリューがあると思い(そういう考えも解る)、FC岐阜に資金が回りづらく岐阜は毎年のように資金難になっている。

これらのケースを見てJリーグという物が日本に上陸して20年になるが地方の発展とは別に県内の政治的勢力地図の構図というのも浮き彫りになったように感じる。Jリーグを通じて県内の政治と資金力の対立が見えるように感じる。

明日(2013年8月9日)もブログは休みます。予めご了承下さい。不器用貧乏