先月、ソウルでサッカーの日韓戦があった。筆者(不器用貧乏)はその試合を見ていないし興味もなかったのでよく解らないが韓国サイドの横断幕に歴史問題の事を書いた横断幕があり、JFAが抗議したというニュースをネットで知った。日韓の歴史問題に筆者のような凡人がどうこう言えた立場ではないし、また言う気もないがこのニュースを見て正直「韓国社会も日本以上に疲弊しているな。」と思った。

筆者は高校生ぐらいの時から韓国に興味があったが、韓国が教育熱心な国なのは昔から知っていた。韓国で受験の日に受験生が会場に間に合わないなら白バイの警官が受験生にヘルメットを被せて受験会場に送るぐらい韓国は受験が一大イベントであった。しかし90年代末のIMFショックや高学歴者の就職難民で睡眠時間を削って名門大学を卒業してTOEIC900点取っても失業してしまうのである。また財閥系企業に就職できても結果のプレッシャーで抑圧されて離職する人も多いという。そういう問題からか韓国人の自殺率はかなり高い(特に女性)。そうした肉体も精神も過度に磨耗する社会で生活していて苦しみに見合った将来を得られていない韓国の若者(若者に限らないか)が多く、それが少し前のヨーロッパのフーリガンに似た状況を作ったように筆者(不器用貧乏)は感じる(関連記事・筆者のブログ2013年6月20日「雇用」参照)。

勿論韓国社会に問題があるからと言って今回の横断幕がいいとは全く思わないが、結局韓国サイドが日本を否定する言動を取ると最終的に損をするのは当の韓国社会全体である。筆者はちょくちょく新宿大久保のコリアタウンに行くが、そこには日本の外貨収入(日本円)を生活の生命線にして働いている韓国人が多数いる。韓国にいる韓国人が日本を否定すると日本在住の韓国人に不利益を被るのである。これは日本サイドにも当てはまることだが前述の筆者のブログを読めば解るかもしれないが、現代社会がどこでも疲弊しているのはどこかの特定した国のみに限定した問題ではなく、問題は幾重(いくえ)にも何重にも副次的に絡まった問題である。筆者は前述のように独自に東アジアの問題のことを考えているが、こういう受験教育と現実の雇用のギャップの問題は日韓のみならず中華圏でも同様に感じる。こういうことを考えるのは怖いことだが筆者のブログを読んで下さった方々一人一人が自分の頭脳で思考して捉えて貰いたい。

明日(2013年8月5日)はブログを基本的には休む予定です。予めご了承下さい。不器用貧乏