2013年6月26日の筆者(不器用貧乏)のブログでも書いたことでもあるが、この四半世紀のなかでサッカーというスポーツほど産業化したスポーツはないと思うが、その一方でサッカーというスポーツほど現金化しづらいスポーツも無いであろう。前回のブログにも書いたことであるがJリーグの試合は多くても月に3日あればいいほう。9月のジェフはホームでは1試合しかない。どのクラブもそうだが会場の観客動員数をどうやって上げるかが重要になってくる。以前NFLでブラックアウトルール(試合開始72時間前にチケットが完売しないと試合放映しないというルール)があったらしいが日本ではスカパーとその視聴者が黙っていないだろうし、NFLの場合球団の個人オーナーがチケットを買い取ることによって、ブラックアウトルールを回避できるというからJリーグではやはりこの手法は非現実的である。あと試合の勝敗だけにチーム経営を任せるのでは無く、負け試合でもお客様にリピーターになってもらえるようにならないといけない。その為にはGIANT KILLINGの笠野さんではないが国民全体がサッカーの見識眼を持つことや(中村憲剛が絶賛していた漫画「サッカーの憂鬱 2」でも同様のことがあった。)、結果だけに振り回されないようにするのも大切である。あと日本ハムファイターズとセレッソ大阪の球団(クラブ)社長を務めた藤井純一氏はご自身の著書のなかでセレッソ大阪がルフトハンザドイツ航空から航空チケットでスポンサーになってもらったことを感謝していたが(ジェフならLCCのエアアジアジャパンか?)、こういう航空会社とスポンサー契約することによって(少なくともセレッソ大阪は)ヨーロッパとのサッカー選手との交渉のなかで交通費が浮いたという話しもある。プロスポーツチームという金食い虫でもある組織を維持するためにスポーツチームは色々知恵を搾らないといけない。

参考文献 監督・選手が変わってもなぜ強い 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略 藤井純一著 光文社新書 2012年