威張る人

先日近所のターミナル駅の階段を降りて行っていたら、素性のよろしく無さそうな人が威張りながら登ってきた。筆者(不器用貧乏)が「なんだこいつ？」と一瞬見たら、その輩は「なんか文句あんのか!」と怒鳴ってきた。筆者はそんな面倒臭い人間とは関わりたくないので、足早に駅を立ち去った。

これを見て思ったのは威張る人というのは根底には自分に自信がないのである。ここでいいたいのは自分に自信がない人間が皆威張る訳ではない。一般的な仕事の方でも、漫画や映画のようなクリエイタータイプの人でも一流と呼ばれる人で自分に自信がない人間で結果を出している人は沢山いる。「GIANT KILLING」の達海も「コンプレックスのある奴は強い」と言っている。ならなぜ自分に自信がない人でもこうして差がつくのだろうか？自分に劣等感があって自分より弱い人間を見下して威張る人はどんどん弱くなって駄目になっていく。逆に自分に劣等感があって、それが嫌々でもその劣等感を自分の心の中に受容して、自分は一番下で周囲の人が助けてくれるから自分はやっていけているんだ、という人はその人自身の劣等感が(いい意味で)とんでもないエネルギーとなって優れた仕事や作品を残すのである。そのため威張る人や他の人を見下す人、闇雲に人を叩く人というのは根底には自分に対して自信がないことが悪い方向に向かっている。自分の心の弱さを受容できる人というのは理由もなく威張ったり、人を否定したりはしないのである。そういう人は基本的に肯定ありきの人なので人がよって行って運も働くのである。逆に自分に自信がない人が威張ったり見下して、劣等感を解消する人は表情も醜くなり人も離れていってくる。要は自分の心の弱さ(劣等感)をどれだけ正面から直視して向き合っていけるかと言えることである。