アイデアは金になるが、金でアイデアは買えない。

今日のブログの冒頭のタイトルは本田宗一郎の言葉からの引用である。似たような言葉で尊敬するサッカー監督のイビチャ・オシム氏は「アイデアの無い者もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。」と、言っていた。

これからの時代、人間の雇用をどうやって創出するかと言えば、肉体労働のような仕事は機械やロボットの方がよく、事務処理作業とすればパソコンやスマホの方が圧倒的に処理速度は速い。そうした世の中に人間に残された最後の労働の核は創造性のあるクリエイティブな作業である。人間の雇用の行く末はアイデアがあるか否かである。ではどうやってアイデアを作るかと言うと、月並みだけど読書をすることである(最初は薄い本からでいい。あとサッカーだったら試合の映像を見ることである)。そしてアイデアになりそうな言葉をノートにメモしておくのである。
今の時代、金さえあれば何でも買えると思われる時代であるが(銭ケバの筆者が言えた立場ではないが)、金さえあれば何でもできるという考えは人間の思考を短絡的にしているし、お金の力の限界と言うものもあるのである。それは物ではなく心といった陳腐な精神論ではなく、具体的にお金の力では無理な物である。その最たる物がアイデアである。あとアイデアを出すときに有効なのは手足を使うことである。自分は普段手足を使う単純作業をしているし、空いた時間にジョギングもしているが、手足を使うことによって色々な想像力も生まれアイデアも創出されるのである。「本当かよ。」と思われるかも知れないが、昔開高健の本で「情報だけで生きていると自殺か発狂かそれに近い状況しかなくなる。手足の存在を思い出してそれを使いなさい。」と言っていたが、スポーツでも単純作業でも家事でも何でもいいから体を動かすのである。今日はアイデアの重要性と具体的なアイデアの出し方(勿論1日2日で出るものではないが)を紹介したが、アイデアと教育の関連性についてはまたいずれ機会を改めていいたい。