筆者(不器用貧乏)は語学をやっている。基本的には中国語や韓国語を主にやっている。まだまだ勉強中の身であるがやっていて楽しいものもある。

しかし何事も楽しいことばかりだけではない。語学をやっていても嫌なこともある。例えば筆者が「中国語(or韓国語)をやっています。」というと、「じゃあ今何か喋って見て」と何の権限があるかは知らないが、いきなり命令する輩がいる。以前通訳の仕事をやっている人の本を読んだことがあるが、あるジャンル(医療、映画、教育問題etc)についてある一定期間下準備や予習をして、そこから通訳の仕事に臨むという。ある程度語学が喋れるだけでは通訳という仕事は務まらす、下準備があって成立するものである。例えばどれだけ豚肉に対して、真面目で情熱的な養豚業者が安全で良質な豚肉を提供しても、生肉のまま食べたら当たり前だが中毒死するように、語学に対する知識(素材)があってもそれだけでは通用せず、料理でいえば下味をつけたり、灰汁(あく)を取ったり、しっかり火を通したりして、適切な調理をして美味しい豚肉料理が楽しめるのである。他にもお笑い芸人がいたとしてもいきなり面白いことを言え。といっても無理である。しっかりネタを推敲して、ネタを考えたら喋りの練習をスムーズに言えるように訓練して、初めて面白いことを言えるようになるのである。語学でも何でもそうだが自動販売機のジュースのように(別に小銭が欲しい訳ではないが)、小銭を入れればすぐ商品が手に入るような感覚で外国語の知識や語彙が分かる(学校でものを教えている人でさえそういう態度だった)考えは違う。自分はそう言いたい。