少し前の話になるが以前読んだJ1の強豪、名古屋グランパスのGMの久米一正氏が自身の著書『人を束ねる』(幻冬舎新書、2012年)で、当時3部リーグのJFLのSAGAWA SHIGA FC(佐川滋賀)が5年連続で主審に対する抗議へのイエローカードが0で、そのことがJFLに認められて表彰された。「主審への無意味な抗議でイエローカードを貰って、累積警告で大事な選手が重要な試合に出られない。これ程馬鹿馬鹿しいことはない。」と久米氏は言うし筆者も同感だ(J2のジェフも見習うべきである)。アマチュアの佐川滋賀にできてプロの名古屋グランパスにできないことはないと、本来格下のチームに敬意と賛辞を贈っていた。
しかしその佐川滋賀もJFLの2012シーズンをもって退会、活動停止になってしまった。勿論佐川急便本社としても熾烈な運送業界を生き残るためにやむを得ない決断だったのだろう。しかしJ1の強豪でACL出場経験もあるプロチームが認めたアマチュアチームが経済面だけで無くなるのはあまりにももったいない。
以前、野球の野村克也監督が社会人のシダックス野球部の監督をしていた時にシダックスの当時の社長が株主に「採算の取れない野球部に金を出すな。」という要求に対し、社長曰く「たった100万でも野球部の活動に利潤がでたらそれは価値のある活動なんです。」と株主を説得していたという(シダックス野球部は2006年に廃部)。
近年何でも合理化中心で物事を考える風潮だが、大都市の一流のプロクラブが認めた地方都市のアマチュア(実業団)サッカークラブが財政面だけで無くなるのは惜しいし、残念でもったいない気がする。
しかしその佐川滋賀もJFLの2012シーズンをもって退会、活動停止になってしまった。勿論佐川急便本社としても熾烈な運送業界を生き残るためにやむを得ない決断だったのだろう。しかしJ1の強豪でACL出場経験もあるプロチームが認めたアマチュアチームが経済面だけで無くなるのはあまりにももったいない。
以前、野球の野村克也監督が社会人のシダックス野球部の監督をしていた時にシダックスの当時の社長が株主に「採算の取れない野球部に金を出すな。」という要求に対し、社長曰く「たった100万でも野球部の活動に利潤がでたらそれは価値のある活動なんです。」と株主を説得していたという(シダックス野球部は2006年に廃部)。
近年何でも合理化中心で物事を考える風潮だが、大都市の一流のプロクラブが認めた地方都市のアマチュア(実業団)サッカークラブが財政面だけで無くなるのは惜しいし、残念でもったいない気がする。