当時、maruの発達の面で心配していたのは
①発語がほぼないこと
②偏食
③トイトレがほぼ進んでいないこと
この3つでした。
幼稚園からは今のmaruの状態でも入園自体は問題ないと言われていました。加配の先生もおそらく付くことになるので。
幼稚園に入れば、周りの子達の影響で発語が促されるかもしれない。これが一番幼稚園に期待していることでした。
ただ、偏食の改善やトイトレについては、加配の先生が付いたとしてもおそらくサポートしてくださるのは最低限の部分だと思うので園を頼るのではなく自分で何とかしないといけないと思いました。
じゃあ今、自宅で十分改善に向けて取り組めているかというと、本やネットの経験談、色んな相談窓口で相談して、チャレンジしていましたが進歩が見られず、maruも嫌がるし私も疲れるしで、順調とは言えない状況でした
そう考えると、偏食、トイトレへのサポートが手厚い療育園の方がmaruのためにもなるし、私も助かるなと思いました。
当時はそこまで考えても尚、幼稚園の選択肢が捨てきれずにいました。プレに通う中で定型発達の子達に釣られる形で出来るようになったことが沢山あったからです。
療育先の担当の先生(保育士)や小児科の先生にも相談しましたがどちらが良いとも言われず、1か月ほどアレコレ悩んで、家族に相談したり、ネットで検索魔になったりして、10月になり幼稚園から願書が配布されても私はまだ決めきれず焦っていました。
そんなある時、療育先の心理士の先生に声をかけられました。
唐突に「maruくんは療育園をおすすめします」と言われました。
「もっと早く伝えようと思っていたけど忙しくて」と。
突然でびっくりしたものの、それまで誰に相談してもどっちが良いとも言われなかったので、その言葉は胸に響きました。
maruのことをよく知る先生達で話し合った結果とのことでした。
療育園を勧める理由として言われたのは
・偏食や排泄のサポートが手厚いこと
・入園までに出来ていないといけないことは何一つないこと(出来ないことをどうやったら出来るようになるか考えて対応するところだから)
・療育園では決まったルーティンで生活するから変化が苦手な子でも過ごしやすい
・幼稚園には模範になるような子がいて刺激を沢山受けられるかもしれない。療育園は喋れない子がほとんどだけど、おしゃべりが上手な子もいるし、ほとんどの子が着席して過ごすことが出来ている。
・療育園では周りの子に迷惑をかけてしまっても、みんな同じような感じだから『お互い様』という感じになる。
・幼稚園で加配の先生が付いてもマンツーマンでずっと傍に居ることはほぼない。
なぜなら支援が必要な子が入園したら幼稚園は補助金が貰えるが、一人分の補助金で加配の先生一人は雇えないから。また、その補助金を何に充てるかは決まりがなく必ずしも先生を雇うお金に使われるとは限らないから。支援が必要な子数人につき先生が一人付くことがほとんどで、途中で帰ったりすることもある。
・最悪のケースは幼稚園で集団に混ざれず放置されること。例えば朝の会に参加することを嫌がり一人離れたところで本を読んだりオモチャで遊んだりしている。園側もそうしていることで大人しくしてくれるのでそれで良しとして放置。そうなっては全く子供のためにはならない。集団にどうやったら混ざれるかが大事でサポートが必要。
・焦って年少から幼稚園に入れて、子供が混乱して療育園に移ってくる子も多い。
そうなった場合、療育園は人員確保に時間がかかるので待期期間が長くなる。
・療育園では、通っている子の中で成長が見られて幼稚園でもやっていけそうだと判断した子には幼稚園に移らないか提案している。
長くなっちゃいましたが、こういったことを丁寧に教えていただきました。
maruの幼稚園が上記のような対応をしているかは分かりません。
それこそ入ってみないと分からない部分だと思います。
初めから幼稚園に入れることにこだわらず、困っている部分を療育園でサポートしてもらって、成長が見られたらそれから幼稚園に移る。提案してもらったこの進路が自分の中でとてもしっくりきました。
maruにとっても私にとっても無理のない進路だと思いました。
そこからは一気に話が進み、幼稚園の園長先生と担任の先生にお時間貰って事情を説明しました。
きっと先生方もそれが良いと思っていたのでしょうね。私の話に『うんうん』と大きくうなづいていました。
そして最後に「療育園の先生から、幼稚園に移ってもokと言われたら連絡くださいね。maruくんが戻ってくるの待ってますから」と優しい言葉をかけてくださいました。
本当にありがたい
療育園の入園手続きも順調に進み、maruの進路が決まって本当にホッとしました。
幼稚園に入れるか療育園に入れるか。
悩んでいた期間は1か月ちょいくらいでしたがとても長く感じました
子供にとって何がベストかって、難しいですよね。
この選択が正解なのかは分かりませんが、ひとまずmaruは楽しそうに療育園で過ごしています。
親としては困り感を減らしたい、出来ることが増えて欲しいと願いがちですが、本人が楽しく通えることが何より一番大切だよなぁと最近よく思います
maruはまだ当分療育園に通う予定ですが、状況変わってきたらまたこちらに書いていこうと思います。