
演劇・ダンス・楽器演奏・歌唱など、芸術高校の4年間を描いた作品。
才能のある者、ない者、希望していたコースでは能力を発揮できないため、他のコースを再志望する者…などスターになることを夢見て努力する若い男女が出てくる。
クライマックスは3度。
貧しいランチ配給の食堂で、誰ともなくドラム、ピアノ、ホルン、タンバリン、歌が、そしてダンスが始まる。
その場は大騒ぎの楽しいジャム・セッション。
次に、シンセサイザーを使った作曲に才能を持ちつつ内向的な性格ゆえ、他者に作品を聞かせたくない男子生徒。その彼を売り出すため、自前のタクシーにトラメガをつけ、大音響で息子の作品を流すオヤジ。音楽を聞いた生徒たちがストリートに溢れ、通りは大パニックになる。
そしてみたびは、卒業式の場面。オーケストラの演奏と歌、ダンス。若者たちは思いきり自分を表現し、自らの可能性の大海原に出ていく。ここで映画は終わる。
ミュージカルとは違うが、音楽とダンスがふんだんに出てくる、高揚感のある映画だ。
芸術学校の生徒は多数いるが、その中の数人にだんだん焦点が集まっていく。最終的に3人になるのだか、途中で先がわからなくなる生徒が気になる。
ハイソな家庭に育った才能あるバレリーナだが、妊娠中絶する者、ダンスの素質をもちつつ差別ゆえに反逆的な態度を取る者、ドロップアウトしていく者…。
アイリーン・キャラがココという歌手志望の少女役で登場している。いかがわしいカメラマンもどきのフランス人に、上半身裸のビデオを泣きながら撮られているシーンがあったが、ラストでケロッとして歌っている。あれは何だったのだろうか。
はち切れる青春群像をスクリーン一杯に表現できた点で、最近珍しい評価4を与えたい。
これは見る価値ありますぞよ。