2名の不良白人青年が、通りがかりの黒人の少女に死ぬほどの乱暴を働いた。
少女の父親は報復を決意し、裁判所へ向かう犯人たちを自動小銃で射殺した。
父親はすぐに逮捕され、陪審員による裁判が始まったが、地元のミシシッピー州は黒人の住民が少ないため、父親に不利に働く。

若い弁護士ジェイクは、自分の娘が同じ目に遭ったら…という義憤から、彼の弁護に立ち、心神耗弱による無罪を主張する。

その結果KKKから徹底した妨害を受けることになり、妻子との別居を余儀なくされ、自宅は放火され全焼、あげくにライフルで狙われるなど、散々な目に遭う。
しかし、最後まで被告を弁護し続けるジェイク。

陪審員が有罪と認めれば、被告は死刑となるが、評決日前夜まで彼らの意見は有罪と決まっていた。
勝訴する論拠を失い、検察側に追いつめられる弁護団。
死刑か無罪か。
ジェイクの最終弁論にすべてはかかっていた―。

黒人差別をバックボーンにしたストーリーで、アメリカの正義とは何かという重厚なテーマが描かれている。

ただ、死刑か無罪かというのが、どちらにしても極端すぎる。
日本だと情状酌量という観点があるが、それがまったくなく、オール・オア・ナッシングの裁判である。
また、徹頭徹尾わが子がもしこういう目に遭ったら、許さないという情の部分が強調されていて、犯人への報復を肯定しているところが、腑に落ちない。
どんな理由があろうとも、民主主義社会ならそれは間違った行為である。

ストーリーとしては面白かったが、結局アメリカの正義というのは、暴力による報復も認められるというとんでもない結論を見たような気がする。
実際に、国際舞台でも実際にアメリカがとっている行為というのは同じだが。

それにしても、数々の危険を電話で忠告してくれた、ミッキーマウスの男は誰だったのか。というより、監督は何を意図していたのだろう。KKKにも多少の良心を持つ奴はいるということ?

評価3.5。