先日美容室に行ったときの話しです。
「この前後輩の美容師と飲んだんですよ」と美容師さんが話し始めました。
そしたら「先輩は『夢』ってありますか?」と聞かれたみたいです。
※担当の美容師さんはもう独立して15年ほどで現在は1人でお店を切り盛りしています。
「夢を答えられなくてねー」と笑ってました。
後輩さんからは「じゃあ叶えたって事ですね!」っとフォローみたいな事を言われたみたいです。
私もドキッとしました。
思い返せば自分自身、昔は友人や恋人に「夢」の話もしてたように思い出されますが最近は現実の忙しさにかまけて夢の事なんか考えてもいませんでした。
その後少し自分のこれからの夢を考えてみましたが悲しい事に全くビジョンが見えません…
現状に満足しているので幸せなのですが「夢は何か?」に答えられなかったことって知らぬ間に心がもう老いてしまっているのかと思いました。
夢中になれる夢が欲しいなとか、言葉遊びは出来ますがいつのまにかキラキラする事を忘れてしまってたのかもしれません。
そんなとき本屋さんで気になる本を見つけたので読んでみました。
小説なのですが、登場人物に73歳の琴子さんという人が出てきます。
琴子さんは年金生活者ですがひょんな事から「おせち料理」の作り方を教えて5000円をお礼に頂いた事にとても喜び久しぶりに心が満たされる事を感じました。
琴子さんは自問自答します。
私はお金が欲しかったのか?
いや感謝されたかったんだ。
いやいや感謝されてお金をもらいたかった。
つまり働きたかった。
でも働きたいという70代には壮大な夢をどうしたら叶えられるのか…
もう少し細かく繊細な描写で書かれてますがざっくりとこんな感じで書いてありました。
たしかに働く事が夢になる時が近い将来自分にも来るんだとしみじみ思いました。
今は将来の私が望む事を出来てるんだと思うと不思議な気持ちになりました。
結局私の将来の夢はまだまだ決まっていませんが、せっかく良い気づきが出来たので今朝は仕事に行く時に
感謝されてお金ももらえる場所に行ってきます!
と心に思って家を出ました。
いつもの通勤風景が明るくなっていた気がしました。
とても気持ちの良い通勤だったので夢とまではいきませんが、行ってきますの時は忘れずにこの事を思い出そうという事が今のところの小さな目標です。