映画「マッドマックス:フュリオサ」 | champagne-bar-tritonのブログ 映画と観劇と浜田省吾

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「デス・ロード」へ繋がる「怒り」の原点が明かされる。
怒りの戦士フュリオサの復讐を描く、壮大なアクション。


映画「マッドマックス:フュリオサ」

 


「怒りのデス・ロード」へと続く、前日譚の物語。
フュリオサの幼少期から、怒りの戦士になるまでを描く。


世界崩壊から45年後、緑の地に住む幼い少女フュリオサ。
ある日、ディメンタス将軍率いるバイカー軍団に誘拐される。


助けようと母が後を追って来るが、軍団に囚われてしまう。
母はフュリオサの目の前で、磔にされ残酷に殺害される。


フュリオサは監禁され、ディメンタスと行動を共にすることに。
彼らは資源や土地を巡り、イモータン・ジョーと争っていた。


家族を奪われたフュリオサの、怒りと悲しみが分かり切ない。
子供ながら反撃のチャンスを伺い、従っている聡明な少女。


演じた子役がめっちゃ可愛く可憐で、美しさが奇跡的だった。
しっかり目力があり、真の強さとたくましさが素晴らしい。


荒野を疾走するバイクチェイスも、迫力とスピード感がある。
壮大なスケール感で、荒廃した狂った世界観を映し出す。

 


ディメンタスはジョーとの取引で、フュリオサを差し出す。
こうして、ジョーが統治する城塞都市で育つことになるが。


正体を隠し、少年として働いてその腕前を認められていく。
華奢ながら度胸がある強い兵士に成長し、技術を身につける。


強くならなければ生き残る術がなかった、不屈の魂を見せる。
そして、ディメンタス率いる軍団との、壮絶な戦いに加わる。


これぞ、というド派手で激しいカーチェイスを繰り広げる。
爆走しながらの銃撃戦に爆破の連続など、凄まじくて大興奮。


フュリオサの不死身っぷりと最強の戦いぶりに、驚くばかり。
アニャ・テイラー=ジョイさんが、凛々しく美しくてお見事。


フュリオサは故郷に戻ることを目指し、機会を狙っているが。
やがてジャックという相棒を得て、共に過酷な戦いに挑む。


だが、ジャックも失い、フュリオサの怒りは頂点に達する。
左手を失った理由も判明し、全てが繋がっていくのが面白い。


ディメンタスは非情でクズな悪党で、狡猾で憎々しい仇。
クリス・ヘムズワースさんの、珍しい悪役ぶりも良かった。


フュリオサは復讐を誓い、ディメンタスとの最後の戦いに。
多くを失ったが、きっちり片を付けたのは痛快で爽快なラスト。


そして彼女は緑の地に向けて、女たちに声をかけ脱出を図る。
エンドロールでは、怒りのデス・ロードの名場面が登場する。


しっかりフュリオサの生い立ちが分かり、原点を描いている。
彼女のアイデンティティと、パワーの源が分かる作品だった。