博多座・舞台「新生!熱血ブラバン少女。」 | champagne-bar-tritonのブログ 映画と観劇と浜田省吾

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福岡市にある、「シャンパンバー トリトン」のオーナーです

博多座に、ストプレの舞台を見に行って来ました。25周年記念作品。


2017年の舞台も見ましたが、7年の歳月を経て新作として生まれ変わる。
今回もまた、豪華キャストと精華女子高等学校吹奏楽部と夢の競演。
博多華丸さんは引き続き、その他新たに加わった顔ぶれも。


博多座・舞台「新生!熱血ブラバン少女。」

 


アフターイベント付きだったので、この日を選択したのだが。
そのせいか、平日なのに「満員御礼」の盛況ぶりで、ビックリした。


1幕80分、休憩を挟み、2幕85分という構成。


今回の席は、3階席だけど最前列センブロ。
距離はあるが、オペラグラスがあれば問題無し。

 


西北女子学園吹奏楽部は、全国大会常連校として名を馳せた名門。
その演奏を聴いた少女あおいは憧れて、自分も入部する!と決意。


母親の反対を押し切って、大阪から福岡にやって来たのだが。
部員数の減少や練習時間の制限で、かつての面影を無くしつつあった。


そんな中、教え子を必ず全国大会に連れて行くと評判の男、城門と出会う。
あおいは吹奏楽部を立て直したい一心で、城門にコーチを頼み込む。


城門はあおいの名前が気になったようだが、熱意に打たれて引き受ける。
どうやら、あおいの母と過去に何かあったようだが・・・?

 


武骨で不器用だが心は熱い、城門を演じた華丸さんは愛嬌たっぷり。
全編に渡って博多弁なので、自然体のまんまという感じで違和感ない。


一方、あおいの母を演じたさゆみさん(紅ゆずる)は、大阪出身。
気が強くて騒がしい、コテコテの大阪人キャラで対照的。


やがてこの二人はかつて恋人で、あおいは城門の娘だと分かる。


博多弁と大阪弁の掛け合いで繰り広げる夫婦漫才が、超面白かった。
さゆみさん、綺麗でかっこいいけど大阪のおばちゃんも最高に愉快。


様々な想いを抱えた生徒たちに対し、熱い指導を続ける城門。
一見、音楽とは関係ないようなトレーニングと、精神論が続くが。

いつしか部員たちはまとまり、練習に励み上達していく。

 


高校生たちが多く出場して、実際に舞台上で演奏を披露する。
華やかでゴージャス、若いパワーが溢れてフレッシュでエネルギッシュ。


夢中で演奏に打ち込む姿は、初々しく微笑ましくて可愛らしい。
人情喜劇であり、夢と希望、友情と絆の青春物語であり成長物語。
同じ目標に向かい、一丸となる姿はたくましく輝いていて感動的。


その過程で、多くの問題が浮上し、トラブルが巻き起こる。
前任者はなぜ突然消えたのか、議員の娘が心を閉ざす理由は?


さらに、城門はスポーツ専門で、音楽に関してはド素人だと判明する。
そして、最悪のタイミングであおいが実の娘だと暴露されてしまう。


ショックを受けるあおいと、「新生」吹奏楽部はどうなるのか、で1幕終了。
それぞれの想いが複雑に交錯し、人間ドラマも面白くて楽しめる。

 


続く2幕では、過去の秘密や真相が次々と明らかになる。
1幕の種明かしの連続で、そうだったのか・・・、という展開。


こうして少しずつ誤解を解き、互いを理解したり許したり。
親子愛を盛り込みながら、家族の問題に向き合って解決していく。


こうして吹奏楽部は新たに生まれ変わり、全国大会を目指して突き進む。
低迷していたチームの成功と逆転の物語でもあり、痛快で爽快。


最後に巻き起こす奇跡に、笑って泣いて心がホッコリと温まる。


華丸さんが最後に指揮に挑戦、見事な指揮者ぶりが素晴らしかった。
力強い演奏に、若者たちの明るい未来を予感させて良かった。


大盛り上がりのエンディングで、地元愛と優しさが詰まった作品だった。

 


そして、アフターイベントでも吹奏楽部の演奏が楽しめるおまけ付き。
バトントワリングやカラーガードなど、一緒にパフォーマンスまで。


歌唱付きの曲もあり、会場は手拍子や振りで一緒に盛り上がった。
他校の生徒とも共同演奏があって、貴重な機会を楽しんでいる様子。


指揮をしていた顧問の先生が、超スタイルいいイケメンで釘付け!(笑)
高校生の若さもいいけど、イケメンの黒燕尾は美しくて素敵だった。


終わったのは15時で、たっぷりな内容を楽しめてお得な日だった。