チュ・ジフン主演の、痛快クライム・エンターテインメント。
偽装検事が違法捜査で、卑劣な悪人に挑む!
映画「ジェントルマン」
興信所の社長チ・ヒョンスは、犬を探し取り戻す依頼を受ける。
依頼人の少女と向かったペンションで、何者かに襲われてしまう。
意識を失い、気が付くと少女は消え、誘拐事件の容疑者にされる。
逮捕されるが途中で事故にあい、ヒョンスは検事だと誤解される。
そこで濡れ衣を晴らすため、検事に成りすまして捜査を始めることに。
スタイルが良くてスーツがよく似合う、チュ・ジフンが魅力的。
クールだけどユーモラスなキャラで、かっこよくて素敵だった。
偽装検事となったヒョンスは、キム・ファジン検事と出会う。
別名「監察部のイカれ女」と呼ばれる、正義感が強い熱血検事。
やがて事件の裏に、大手法律事務所の社長クォン・ドフンの存在が。
かつて捕まえ損ねたドフンに、リベンジを果たしたいファジン。
互いの目的が一致したことで、タッグを組むことにした二人。
標的である大物悪徳社長の卑劣な犯罪を暴こうと、共に挑む。
ドフンを演じたパク・ソンウン、さすがの貫禄と威圧感で渋い。
憎々しい悪役が似合う役者で、大物らしいオーラを感じさせる。
そんなドフンに様々なガジェットを駆使して、違法捜査を開始。
二人だけかと思いきや、ヒョンスには仲間がいて役割分担する。
チームで協力して事件に挑む、スリルと謎解きを楽しめるのだが。
意外と登場人物が多くて、誰のことか分かりにくくて混乱する。
ドフンが色んな人物と癒着していて、次々と黒幕が判明していく。
だが事件も誘拐だけじゃなく、多くの事件が複雑に絡んでくる。
もっとシンプルに分かりやすくした方が良いのでは、と思った。
シリアスとユーモアが混在しているが、どっちも中途半端な印象。
先が見えないサスペンスフルな展開は、ドキドキもので楽しめた。
二人とも逆にドフンに追い詰められ、ピンチに立たされてしまう。
二転三転する中で、ヒョンスの真の目的や真相が明らかになる。
全て緻密に計画されたものだと分かる、驚愕のどんでん返し。
作戦は完璧に、捜査は紳士的に、の意味が分かりニンマリした。
悪を懲らしめる一発逆転劇は、敵が悔しがるほど面白いもの。
一気に種明かしされるラストのカタルシスは、痛快で爽快だが。
明かされても無理があり疑問が残る等、ツッコミどころもある。
チュ・ジフンの魅力満載なので、彼の活躍を楽しむ分にはアリ。
犬が可愛かったし、勧善懲悪でスッキリするので良かったかな。
韓国映画なりのクオリティは保っていたし、まあ楽しめた。(笑)