宝塚歌劇・星組公演「RRR」、「ヴィオレトピア」千秋楽ライブ中継 | champagne-bar-tritonのブログ 映画と観劇と浜田省吾

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福岡市にある、「シャンパンバー トリトン」のオーナーです

宝塚の千秋楽ライブ中継を見て来ました!天神東宝にて。
今回は星組なので、男役トップはこっちゃん(礼真琴)ですね。


大ヒットしたインド映画「RRR」を、ビーム視点で再構築、新展開。
宝塚歌劇として新たに生まれ変わった、ダンシング・インドロマン・ミュージカル。


宝塚歌劇・星組公演「RRR」、「ヴィオレトピア」千秋楽ライブ中継


1幕、「RRR バイ タカラヅカ ~ルートビーム~」

 


映画「RRR」は何度も見た大好きな作品なので、興味津々だった。
大スペクタクルでアクロバティックな、アクション超大作でもある作品。
宝塚らしいアレンジで如何にして演出されるのか、めっちゃ楽しみで。


1920年、イギリス植民地時代のインドが舞台。
横暴なインド総督スコットに、幼い少女が連れ去られてしまう。
ビームは一族を代表して、少女を救うため立ち上がると決意する。


ポニーテール姿のこっちゃん、かっこいいし可愛いわ~。
強いけど心優しいビームに、キャラ的にピッタリだと思った。


素性を隠しデリーに潜入したビームは、少年を助ける際にラーマと出会う。
炎の中から救い出す場面、アンサンブルを多く使ってうまく演出してた。


映画のダイナミックさは、アンサンブルの多さで迫力を持たせて演出。
群舞もゴージャスで圧巻、ミュージカル場面が派手で楽しい。

 


二人は互いの素性を知らないまま、熱き友情と絆を育んでいく。
ひそかに少女の行方を追うビームは、スコットの姪ジェニーに恋をする。


屋敷で開かれたパーティーで、二人が踊るナートゥダンスは最大の見どころ。
超キレキレの高速ダンスが素晴らしくて、最高に興奮した!


映画の振り付けそのままに、二人が揃って踊る姿がお見事だった!
手拍子で会場も沸いて、一緒に盛り上がりたい!と羨ましかった。


強く内なる大義に燃えるラーマの正体は、実は警察官だった。
運命の皮肉により、二人は一度は戦う羽目になってしまうのが切ない。


ラーマのありちゃん(暁千星)、凛々しくて渋くて良かったわ。
何度もこっちゃんの代役を務め、今や対等となるまでに成長している。


今作は宝塚向けというより、今の星組にピッタリな演目だと思った。
トップと二番手という関係性を越え、交流する姿に違和感がない。
二人の関係性がそのまま当てはまっているようで、感動的だった。

 


同じインド人でありながら、一度はビームを裏切ったラーマの葛藤。
ブレないビームに対し、友情か、使命か、悩むのはラーマの方だしね。


ビームを逃がし逆にラーマは捕らわれるが、ビームは彼の真の目的を知る。
再び手を取り合い、共にイギリス軍に立ち向かう戦いが熱い。


しっかりアクションがあり、エネルギッシュでスゴイ体力だと感心。
大暴れしながら、インド独立という大義に向かって突き進む二人。


客席降りがふんだんに取り入れられ、最後は会場中を巻き込む。
客席との距離の近さ、一体感や臨場感が半端なくて、興奮したし感動した。


コロナ渦で出来なかったことが復活し、エンターテインメントを味わえる有難さ。
これぞ大団円!という痛快で爽快なエンディングで、楽しかった!

 

ジョニーとのラブロマンスも、切なく微笑ましくて素敵だった。

ありちゃんはキスシーンもあって、しっかりキュンキュンした。(笑)

 


2幕、レビュー・シンドローム「ヴィオレトピア」


「TOPIA(トピア)」は、「場所・郷」を表す言葉。
「Violette(スミレ)」が110年咲き誇る劇場、宝塚。


時代や国を超え、劇場の光と闇を描く豪奢なレビュー作品。
異界に棲むもの達が、宝塚歌劇110周年の幕開きを盛大に祝う。


レビューは宝塚の華、これこそが宝塚の煌びやかな世界観ですからね。
こっちゃんもありちゃんも、様々な衣装に化粧に、歌やダンスを披露。


中詰めで、ありちゃんは娘役となって登場してビックリした。
時々ある演出だけど、瞬時に脳内性転換出来ないのでやめて欲しい~。
いきなり過ぎて、戸惑うし驚くのよ。頭の整理が追い付かない。(笑)


こちらのレビューもものすごい熱量で、実にパワフルだったなぁ。
皆の必死さ、懸命さが伝わってきて、真っ直ぐに取り組んでいる姿勢に泣ける。


これまた客席降りが多く取り入れられ、全体で盛り上がっている感じだった。


大ラスは、こっちゃんは純白の衣装と羽で華やかにフィナーレ。
いつもの宝塚らしさもあり、斬新なフレッシュさもあるレビューだった。


そして!今回は4名の退団者がおり、卒業セレモニーに突入。
組長より紹介、花束贈呈と挨拶の後、こっちゃんより最後の挨拶あり。


日程が当初とは変更となったが、無事全公演終了して良かった、と。
元気そうで、表情も明るくて晴れやかで良かった、安心した。


退団者の方たちと話してるのがお茶目で可愛くて、素敵だった。
最後は幕袖から一人で登場して、拍手に応えていて面白かった。