先日
…といっても震災後の3月のおわりのことでしたが
オットの祖父が亡くなりました。
こうして文字にするとほんとに現実になっちゃう気がしていやだけど。
気持ちを整理したくて書こうと思います。
亡くなったと実家から連絡が来たのは、オット氏母上と二人でおじいちゃんを見舞った1日半経ったあとのことでした。
あのとき。
おじいちゃん、誤嚥性肺炎で、酸素マスクをつけていて、でも母上やわたしが頭上で声をかけると目を開いて首をおこして顔を見てくれました。
私を見て、一生懸命声にならない声を出して、口うごかして必死で何か訴えている様子で、今もその時のおじいちゃんが忘れられません。何を言いたかったのかな…、と思うと、本当にくやしいです。とっても切ないです。しょうがないと思うけど、やっぱりくやしいです。
「○○(オットの名前)、元気でやってるからね^^今日おじいちゃんと会ったよって、話すからね」
そう言うと、オットの名前には反応しているのがわかって、すごく嬉しかった。
孫のことはいつも頭にあるんだね。
あの時、何を伝えたかったのか結局わからなくてお別れになっちゃったけど、でも亡くなる直前に会えて、本当によかった。
結局、自分が亡くなる一カ月前に大好きなおばあちゃんが亡くなったことも知らずでした。
おじいちゃんおばあちゃんの2人で生きてきた歴史の長さや重さや深さを想うと、2人の最期を想うと、言葉にならない気持ちで胸がいっぱいになります。
お葬式前夜、遺影にする写真を掘り起こしていたときに、2人が若いころの写真がわんさと出てきました。
戦争で外地に出兵していたときの軍隊のみんなと撮った集合写真。復員後におばあちゃんと2人で写った写真。オット両親の結婚式での2人の写真。オットが赤ちゃんの頃に撮ったみんなの写真。
私のはじめて見るオット実家の歴史が急に目の前に開けて、感無量でした。
こうやって、懸命に生きて、命をつないでくれたから、オットが生まれ、今わたしは彼と結婚できて幸せに生活できているんだなぁ、と、改めて感謝でいっぱいになりました。
長い道のりを一生懸命生きてきてくれてありがとう。
そして90年の人生、おつかれさまでした。
だいすきだったよ。