私の地元を走り、子供の頃から慣れ親しんできた近鉄の8000系と8400系。8A系の登場で急激に数を減らしており、2025年8月現在で前者は残り2編成、後者の4両編成は3本と3両編成が6本となっていた。8A系はまだまだ増備されるので、残りが廃車される前に記録しようと撮りに出掛けてきた。

 

■8月24日(日)

 

とりあえず目撃できる可能性が一番高い大和西大寺駅へ。昼間の奈良線は阪神難波線への乗り入れが多く、対象の形式が運用に入っているのはほぼ急行のみなので、京都線と橿原線に照準を合わせた。更に動きを追うと、昼間の橿原線の普通列車は7編成で回しており、うち2本が8000系と8400系で運用されていたので、これらを追いかける事にした。

 

まずは笠縫駅へ。下り列車がカーブを描いて向かってくる構図で、4両編成で(若干トリミングして)丁度良い。暫く待つと2形式が撮れるので、暑い中スポーツドリンクをガブ飲みしながら粘ってみた。

 

↑まずは8000系。恐らく何度も乗車し、撮影もしているお馴染みの編成。

4387レ 普通 8000系 近鉄橿原線 笠縫 (奈良県磯城郡田原本町秦庄) 2025.8.24

 

↑次は8400系。パンタグラフの形状以外は何が違うのか?実際は編成内での機器類の配置が微妙に違うらしい。

4481レ 普通 8400系 近鉄橿原線 笠縫 (奈良県磯城郡田原本町秦庄) 2025.8.24

 

その後は西ノ京駅に移動。薬師寺バックのポイントに行ってみたが、工事の柵があり厳しいので駅に戻ってきた。駅構内はホームの大和西大寺側が少しカーブしており、変化を付けて撮る事が出来る。少ないチャンスで色々捻り出して撮ってみたが、他にも色々出来そうな気がする。

 

↑ホームがカーブしているので入線する列車を正面がちに撮る事が出来る。

4486レ 普通 8400系 近鉄橿原線 西ノ京 (奈良県西ノ京町) 2025.8.24

 

↑ホームがカーブしているが故に、運転手さんと車掌さんが必ず戸閉の合図を交わしている。

4486レ 普通 8400系 近鉄橿原線 西ノ京 (奈良県西ノ京町) 2025.8.24

 

↑半世紀以上黙々と活躍を続けてきた車両同士のすれ違い。いつまで見られるだろうか。

4585レ 普通 8000系 近鉄橿原線 西ノ京 (奈良県西ノ京町) 2025.8.24

 

その後は他の場所で用があり、帰りに再度大和西大寺駅に立ち寄った。既に日が暮れて夕方のラッシュが始まっており、完全に撮影対象の運用を見失ってしまった。するとたまたま大和西大寺止めの列車が来たので車庫への入線シーンを撮ろうと構えると、車庫ではなく奈良方の引き込み線に入ってしまい、狙った通り撮れなかったが、「これはこれで」という感じのものは撮る事が出来た。

 

↑元々想定していた車庫への回送ではなかったが、奥で佇んで哀愁が漂う感じは出せたと思う。

1743レ 普通 8400系 近鉄奈良線 大和西大寺 (奈良市西大寺国見町1丁目) 2025.8.24

 

Xデーはよく分からないが、子供の時から当たり前に走っていた車両が消えようとしているので、隙あらば近所で追いかける事になりそうだ。

既に東北ではないが、これで最終回。

 

■8月13日(水)

 

善光寺を参拝後、昼食時なので蕎麦を食べる事にした。道中にもいくつも美味しそうな店があったがどこも混んでおり迷ったが、山門の近くにたまたま数分待つだけで入れた店があったので、そこで食べる事にした。店舗は1階と2階に分かれており2階に通されたが、すぐ横でガラス越しに蕎麦打ちをしているのが見えて楽しかった。

 

↑中央の男性は呼び込みのおっちゃん。気軽に空席状況を聞けて助かった。

そば処 山城屋 (長野市長野元善町) 2025.8.13 (以下1枚同じ)

 

↑他にもつまみ食いをするかも知れないので、欲張らずシンプルにもりそばを。上品な香りが漂う。

 

食後に参道を下ると途中の交差点で「試飲・酒蔵見学」という看板を発見。嫁さんがとにかく見たいぞうなので行く事に。通路を抜けた奥には結構な種類の日本酒が試飲できる会場みたいなのがあり、予想通り嫁さんはこの「酒好きホイホイ」に吸い込まれていった。私は運転があるので甘酒の試飲しか出来ず退屈なので、ひとりで敷地内を散策していた。

 

↑重厚な佇まいの入口。この奥に(酒が呑める人の)パラダイスが。

よしのや (長野市西之門町) 2025.8.13 (以下3枚同じ)

 

↑酒好きホイホイの通路

 

↑酒蔵の資料館には酒樽が鎮座。

 

↑酒蔵の中庭は非常に美しく手入れされており、待つ身としては日陰で涼しく快適だった。

 

その後、ホクホクで日本酒を携えて戻ってきた嫁さんは若干赤い顔をしていたが、私は帰宅するまで酒は我慢…。また長野市内もじっくり観光したいなと思いつつ本格的に帰路に就く。途中何度か休憩するが基本的に走り続け、夕食の時間帯ど真ん中に刈谷ハイウエイオアシスに到着。今度は夕食をどうしようかという状況だ。フードコートで席を確保し、それぞれ食べたいものを買いに行く事にした。

 

↑途中で立ち寄った姨捨SA。すぐ下に線路があり、音は聞こえるのに見えないのがもどかしい。

姨捨SA (長野県千曲市八幡大池) 2025.8.03

 

↑辛うじて見えた北アルプス。やはりスケールがでかい。

長野自動車道 (長野県安曇野市明科光) 2025.8.13

 

↑ここで観覧車を見ると帰ってきたと感じるのはちょっと感覚がズレている証拠。

刈谷ハイウエイオアシス (愛知県刈谷市東境町) 2025.8.13 (以下1枚同じ)

 

↑私の夕食は名古屋コーチンを使った親子丼。なか〇の倍の価格だが、倍以上美味しく感じる。

 

ここからはおかんを実家に送る必要があるので新名神の信楽IC経由で帰るが、四日市JCT~亀山西JCTの線形の良さに驚いた。カーブは緩く同じ半径で延々続き、勾配も緩やかで、よくこんな用地を買収で来たなと感心した。刺激が無いので眠くなる人が多そうだ。

 

そして22時過ぎに実家経由で自宅に到着。運転が楽しかったので興奮状態で、とりあえず昼の事を思い出しながら酒でも呑もうという感じだ。お土産を整理しつつ食べつつで、疲れているのに2時頃まで色々やりながら過ごしていた。

 

次に酒田に行けるのはいつだろうか。後期高齢者が元気なうちにもう一度行きたいのだが…。

 

■運転記録(距離/位置/時刻)

 

1222.3 ペンション山三 853発

1229.3 苗名滝 905-1020

1267.2 小布施PA 1102-1120

1285.3 善光寺付近 タイムズ長野田町 1155-1408

1313.0 姨捨SA 1500-1544

1386.3 辰野PA 1638-1645

1503.8 屏風山PA 1812-1824

1573.7 刈谷ハイウエイオアシス 1916-2012

1673.0 信楽IC 2125通過

1678.6 ENEOS セルフステーション信楽SS 2134-2137

1710.7 実家 2218-2230

1722.5 自宅 2249着

 

燃費:12.3km/l (JC08モード10.6km/l)

 

■8月13日(水)

 

妙高高原のペンションで気持ち良く目覚める。標高が高く最低気温19℃なので、部屋にエアコンが無いがぐっすり眠れた。朝食ののち基本的に帰路に就くが、時間があるのでのんびり観光を楽しむ事にした。

 

家族で結構長野県を訪ねているつもりだが、旅先は主に伊那谷や安曇野周辺で、北信は2005年に従姉の結婚式の帰りに善光寺から鬼無里に寄って大町に抜けて以来と意外な程空いていた。

 

↑昨晩の濃霧も晴れ、穏やかな朝を迎える。とにかく涼しいので帰りたくない…。

ペンション山三 (新潟県妙高市東赤倉) 2025.8.13

 

妙高高原周辺で立ち寄れる観光地をペンションの女将に尋ねると「苗名滝」というところが有名との事。ここ数日大雨が降り良い感じかもしれないので期待して出掛けた。道路の行止まりの結構広い駐車場に車を停めて遊歩道に向かうと、入口には食事が出来る店舗が2件ほどありかなり賑わっていた。遊歩道を15分程歩くので熊の出没を心配していたが、絶えず観光客がやって来るのでその心配はすぐに吹き飛んだ。

 

↑宿からの移動中は晴れていたのにまた曇ってきた。写真の関川が丁度県境で、左が長野県で右が新潟県。

苗名滝 (新潟県妙高市杉野沢) 2025.8.13

 

↑幅が広く迫力がある滝。しぶきが遠くまで舞って気持ち良い。

苗名滝 (新潟県妙高市杉野沢) 2025.8.13

 

ひと通り見学して次は20年ぶりの善光寺へ。山道を直線的に行けば近いが、酔われるといけないので遠回りだが長野道で移動し、善光寺の参道に近いコインパーキングに駐車。妙高高原から長野市内の間で標高をかなり下げ、晴れメインの空になってきたので久々に夏空を味わう事になってきたが、湿気が少ないので日陰では過ごしやすい。暑いのは暑いのだが…。

 

↑左に長野オリンピックで使用されたエムウエーブがある所を通過。山のイメージながら空が広い。

県道58号線 (長野市南長池) 2025.8.13

 

↑善光寺への参道。時期が時期だけに大賑わいだが、意外と外国人の姿は少なく感じた。

善光寺仲見世通 (長野市長野元善町) 2025.8.13

 

↑更に参道を進み、歩いてきた参道を振り返る。

善光寺山門 (長野市長野元善町) 2025.8.13

 

↑善光寺の文字を入れて。本堂の内部は撮影禁止なので、文字を入れるのはこれが限界。

善光寺山門 (長野市長野元善町) 2025.8.13

 

本堂の内陣に入るのは有料でかなりの行列が出来ていたため外陣のみの参拝で出てきたが、旅の締めにふさわしい寄り道が出来たと思う。丁度お昼時なので、蕎麦でも食べようと参道を戻りながら店を探すことにした。

 

vol.9に続く。