前回のvol.16ではアパホテル金沢駅前からの写真をご紹介したが、その前日、嫁さんが寝静まってからコソッと夜遊びに出掛けていた。

 

その行先は香林坊とかではなく金沢駅。この日は寝台特急「北陸」と急行「能登」の廃止が発表された翌日で、同業者が多いかと思っていたが意外と少なかった。ネットの情報を見る限り、年が明けてから廃止が近付くにつれ駅のホームがワッショイ状態になっていった様だったので、金沢駅の夜に繰り広げられる2000年代の奇跡の光景を思い通りに撮る事が出来た。

 

↑定番だが欲しかった画。2009年に同じ区間を走る特急と急行、しかも夜行が並ぶ奇跡のシーン。

602M 急行「能登」/ 3002レ 寝台特急「北陸」 北陸本線 金沢 (石川県金沢市木ノ新保町) 2009.12.5

 

面白いのは、急行「能登」が先に出発し、寝台特急「北陸」が3分後に出発する点。前者の方が停車駅も多いが、特急型の489系を使用という事もあり、客車列車の後者に抜かれる事も無く上野に先着してしまう。発車や停車時のショックが無ければ後者の方が夜行列車にふさわしい静粛性があるので料金相応の価値はあったのかも知れない。