・5月14日(土)
 
約2週間の出張中にも当然ながら休日くらいはあり、出張メンバー4人で話し合った結果、松島に行ってみようという事になった。
 
イメージ 2被災地に観光などの目的で行くのはどうかと思っていたが、GWの頃に松島の方が「被害はまだマシなのでどんどん観光に来て下さ~い!!」とPRしていたのを思い出し、義援金代わりにお金を落とすべく観光に行ってみた。
 
仙台市内からは意外と近く、1時間足らずで到着。島が津波の被害を軽減させたらしく、一見それほど地震の被害が無さそうに見えるが、昼食を食べに入ったお店の店員さんのお話では店内も1.2m浸水したとの事。確かに他の店はシャッターが破壊されていたり、そこかしこで店内の復旧工事を行っていた。
 
イメージ 1焼き牡蠣を食べたり足湯に入ったりとひと通りメイン処を見て廻り、道路標識にあった奥松島ってどんな所かが気になったので行ってみようという事になった。県道を東に向かったが、路面に段差があったり路肩の崩落が多少あり、並走する仙石線も架線柱が傾いていたりした程度で景色は特に変化がなかった。しかし、これは陸前大塚駅付近までで、丘を越えて東名駅付近で景色が一変した。報道されていたあの風景だった。
 
更に進んだところに野蒜駅があるが、ここは電車の車体ごと流されたと報道があったのでよく覚えていた地名だ。奥松島に通じる道も案の定崩壊しており、さすがに観光どころではなくなってきた。
 
イメージ 3仕方なく仙台に戻る事にした。松島を望む展望台に寄って気持ちを入れ替えたものの、道中で塩竈を通った時、壊れた自動車や歩道に打ち上げられた漁船を見ると、改めて被害の大きさを実感してしまう。
 
この日、何度テンションが上がったり下がったりしただろうか。一応松島にお金を落とすという目的は達成したが、結局重い気分で仙台市内に戻ってきた。
 
被災地を思い、お金を落とす。これくらいしか私には出来ないが、何もしないよりマシと信じ、1日も早い復興を願うばかりだ。