環境の変化によって
人はストレスを感じる。
だけど人間はそれをなんとか
クリアーしようと
その環境で生きることができるように
工夫をする。
人に会えないストレスを
zoom飲み会で解消したり
いつもならメールで過ごせるところを
電話で話してみたり
運動不足だったら動画と一緒に
踊ってみたり
筋トレグッズを買って
トレーニングしてみたり。
ただ、そんなことができない人もいる。
まだそういうことをする気分に
ならない人がいる。
頭ではやった方がいいと分かっている。
でもやる気にならない。
そしてそんな自分に対して
なぜ自分はこんな風に
なれないのだろうかと責めてしまう。
けなしてしまう。
そしてますます不安でいっぱいになる。
こりゃあかん!
何やってるんだか…
まず自分が困った状態になった時
心がけなければならないことは
今の現状を受け止めること。
心にエネルギーを溜めることを
集中して行うこと。
どうすれば心にエネルギーが
溜まるというと
それは単純なこと。
「まだ、何かを取り入れる気分にならないのだなぁ」と、
「いい」「悪い」を付けずに
その事実だけを受け取るのだ。
単純なことだが
簡単ではない。
なんてったって
社会はスピードとポジティブを
求める傾向にある。
だからさっき言った方法は馴染みがない。
でも、
「さっさと元気になりなさい」
と言われた人が
「そうだ!みんな頑張っているんだ!
自分も元気にならないと」
と思って元気になりましたとさ
なんてならないことは
専門家でなくてもわかることだ。
臨床現場でまずすることは
その人を現状・心情などを
しっかりと受け止めること。
これだけをしっかりやっただけでも
元気になり自分で解決方法を
探す人もいる。
それくらい自分を受け止めるということは
大切なことになってくる。
今回のコロナの件について言うと
個人差という言葉を思いだしてほしい。
ネットやテレビから流れてくる情報の
受け止め方も
沸き起こる感情も人それぞれ。
漠然とした不安も
対処のスピードも人それぞれ。
人がどんどん新しいことを試して
楽しそうにしている姿を見ると
ついつい
「なんで自分はこういう風にできないのか?」
と思いがち。
そしてついつい
早く元気にならなくっちゃ
早く冷静にならなくっちゃ
早く楽しく生きれるように工夫をしなくっちゃ
と自分を追い立い立ててしまう。
これでは自分の心にはエネルギーが溜まらない。
私たちがすべきことは
「太陽と北風」の「太陽作戦!」
自分が自分を受け止めて
そしてエネルギーが溜まるのを待つ
溜まった時の自分を楽しみにしていてほしい。

