いよいよ入院当日。
翌日に帝王切開の予定だったので、前日入院となっていました。
4人部屋の窓際、目の前は警察署という眺め(笑)
荷物をゆっくり整理しながら明日の手術に関わる麻酔科医のDr.からの説明を聞いたり、薬剤師さんの訪問やope看からのオリエンテーションを受け、入院説明や入院中の母児同室や授乳・赤ちゃんのお世話をどの程度していくか等を助産師さんたちと話しながら午前をすごし、午後は何時間もずーっとNST(ノンストレステスト/お腹の張りや胎児心拍を確認する機械)をつけながら過ごしました。
いざ入院すると周りから赤ちゃんの声が聞こえてきて、普段の生活以上に自分もお腹の子を意識し、翌日の帝王切開への不安が出てきました。
帝王切開への不安と言っても、お腹を切られることに対する不安は微塵もありませんでした。
3回目の帝王切開であったことや元々1年半ほど産婦人科での勤務経験もあり、ある程度の知識があったことも帝王切開自体に対する不安の無さの要因の一つかと思います。
不安と表したのは赤ちゃんと対面すること。
実はこの1ヶ月ほど、お腹が波打つほどに動き回るお腹の赤ちゃんが可愛くてしょうがなかった。
もし、対面してしまったら私はこの子を養子縁組に出せなくなるのではないかという思いや、まだお腹に留めておきたい(そうしたらまだ一緒にいられるのに)というワガママが頭を駆け巡り、どうしようも無い気持ちになっていました。
迎えた帝王切開当日。
午後3:30からの帝王切開予定でしたが、前の手術が押したようで、手術室へ呼ばれたのは午後4:40。
付き添いのいない私を元気付けるかのように、助産師さんが手術室までの道のりをずっと笑顔で話しかけ続けて下さり、私も少し気持ちを落ち着かせて手術へ向かうことが出来ました。
病棟ナースとope看の申し送りが終わり、ope看に案内されるまま手術室へ向かいました。
私は過去に大学病院に務めていた経験もありますが、今回入院した病院ほど大きな規模ではなく、手術室もたくさんの機材の揃った空間で、職業病なのか少しワクワクしていました( ̄▽ ̄;)
ope室には思ったよりもたくさんの人がいて、主治医ともう1人の産科のDr.、麻酔科医、小児科医、器械出し看護師1人と外回り看護師1人、臨床工学技士2人と助産師2人……
手術直前、キョロキョロしている私を見て不安を感じていると思ったのか(実際はワクワクしながらope室を見ていただけ💦)麻酔科医が「人多くてビックリしたでしょ?ごめんね( ̄▽ ̄;)昨日と今日、つけてて貰ったNSTで、赤ちゃんの心音が上手く拾えなかったみたいで💦多分元気すぎて上手く測れなかっただけなんだと思うけど、念の為、先生沢山集まってくれてるだけだよ‼️小児科医とか、普段は来ないんだけどね、念の為ね💦」とフォローを入れてくださった(笑)
背中から麻酔の針を入れ、麻酔が注射されると徐々にみぞおちから下の感覚が無くなっていく。
ものの2-3分ほどで痛覚が無くなり、触られてるのは分かるけど温度とか痛みの感覚を全く感じなくなっていました。
多分みなさんご存知かと思いますが、帝王切開術は母体に意識がある状態で行われます。
ここから先、一部の内容は人によってはグロテスクに感じたり、あまり気分の良くない内容かもしれません。
血なまぐさい、生々しい話の苦手な方はここで読むのを辞めることをおすすめします。
大丈夫な方はこの先へどうぞ↓↓↓
麻酔が効き始めてすぐ尿道カテーテルを挿入し、それと同時にお腹の切開部位の消毒が始まり、消毒液が乾くと直ぐに手術が開始になりました。
手術室入室時と変わらず、手術台に横になってもキョロキョロとしていた私は素敵なものを発見👀
な、な、なんとっ‼️
術野をうつしたモニター✨️
普通は患者が見えない位置に設置or見えない方向に画面向けておくもののはずなのですがバッチリ見えた(* ー̀ ֊ ー́ )و✧
私、ope看経験は無いんですが、看護学生時代に急性期看護学実習で咽頭癌のope見学を手術室の隅っこでさせてもらった経験と、解剖学実習で医大に行き医学生が解剖したご遺体を触らせていただいたり内蔵の入れ直しなどの経験をさせていただいたくらい。
モニター越しとはいえ、生きた人間の、しかも自分の内蔵を見る機会が巡ってくるなんて《私はなんて幸運なんだ✨️》とワクワクしていると麻酔の洗礼“血圧変動による吐き気”が襲ってきました。
私の頭側に麻酔科医のDr.がいてくれていたので『吐きそうです🤢』と伝えると一瞬心電図モニターを確認し「あ、血圧すごい下がってるね。今吐き気止め入れるからね‼️」と点滴の側管から吐き気止めを入れてくれたので吐かずに済みましたε-(´∀`;)ホッ
吐き気が治まったと同時に電メス使用時特有の皮膚の焼けこげる匂いがしてモニターに目を向けると、ちょうど私のお腹が開かれた所で( //♡∀♡// )
内蔵が‼️腸が‼️黄色というか肌色というか、うっすらピンクをまとっていて、毛細血管の感じとか、もぉね語彙力喪失するほどの感動でしたよ(//♡¬♡//)
自分の内蔵だし、麻酔のおかげで痛覚がないとはいえ触られている感覚もあるのに、モニター越しに見る自分の内蔵にワクワクが止まらないという感じでΣ(◉౪◉ )
内蔵をかき分けて子宮が現れるとゆっくりと丁寧に浅く少しずつ、胎児が傷つかないようにメスを入れていくDr.。
背中から優しく子宮の外に出てきて、臍の緒をクリッピングして、切断するのと同時に上がった大きな産声。
声を聞く直前、いや、胎児の背中が見えるまでは自分の内臓にときめいていた変態母体な私でしたが、赤ちゃんが目に入ってすぐ、自分の内臓へのときめきなんてどこかに消えていて、産声が上がってすぐに涙腺崩壊したのか涙が出てきて、もう自分の内臓なんてどうでも良くなっていて。
臍の緒を切って直ぐに助産師さんが「お母さんおめでとう!元気な男の子だよー!」と私が見える位置まで抱き上げてきてくれて。
まだ頭も身体も胎脂と羊水まみれでベタベタしてて、力いっぱい泣いてくれているから頭のてっぺんからつま先まで真っ赤な皮膚色の赤ちゃんは、周りから見たらお世辞にも可愛いなんて見た目じゃなかったかもしれないけど、私には天使が舞い降りてきたように思えるほど可愛くうつった。
ものの10秒程で「小児科の先生に赤ちゃんが元気か見てもらうからね!」と連れていかれてしまったものの、その時からモニターなんかもうどうでも良くて、無事に産まれてくれた感謝と幸せで胸がいっぱいで……
しばらくすると保育器に入れられた赤ちゃんが私の目の届くところまで移動してきていて、保育器の中で静かにしている我が子が凄く可愛くてじーっと見つめていると「赤ちゃんは先に病棟に上がって健康状態観察させてもらったりしておくから、お母さんもう少し頑張ってね!」と助産師さんから声がかかり、それと同時に我が子は先に手術室から病院へと上がっていきました。
それからはもう赤ちゃんのことしか考えられなくて、麻酔科医の先生に「気分悪くなってない?」と聞かれ『赤ちゃん抱っこしたいです‼️』と答えになってない答えを返すほどには赤ちゃんのことばかり考えていました。
元々、入院時の説明で「帝王切開術当日の夜は赤ちゃんは新生児室で預かるので、会えるのは翌日からとなります」と説明を受けていたにもかかわらず、会いたくてたまらなかった。
赤ちゃんのことばかり考えていたら手術室入室から3時間半程で手術終了。
まだ麻酔の影響でみぞおちから下の感覚がほとんどないため、手術室の入口まで病棟の助産師さんがベッドで迎えに来てくださって私は一切動くことなくベッド移乗もやってもらいそのまま病室へ。
長男と次男の時もそうだったんだけど、痛みに強いのか、傷が痛む感覚が分からない私。
少し引っ張られてるような感覚はあれど痛いという感覚はなく、こまめに様子を見に来てくれる助産師さんにびっくりされるほどには元気な私(笑)
術後3時間位だった頃に助産師さんから「眠れそうですか?痛みは大丈夫?」と聞かれた時に『寝れるかはわからないですが、もし可能なら赤ちゃんに会いたいです‼️』と伝えると「じゃぁ、少しだけ添い寝しますか?」と赤ちゃんを連れてきてもらえることに(*∩´꒳`∩*)
その後すぐにコットにのってやってきた我が子。
真っ白な産着を着て、黄色の小さなニット帽を被った可愛い天使。
助産師さんに抱き上げられた時に少し泣きそうになりながら私の右側に腕枕をするような形で添い寝させてもらうと、安心したように泣き止んですやすや眠り始める可愛い我が子。
「次の検温の時にまた赤ちゃんお迎えに来ますね」と助産師さんが退室。
多分30分にも満たない時間だったと思います。
もう周りなんてなんにも見に入らなくて、養子縁組とこととか全て忘れてて、私の腕の中で眠る天使が愛おしくて可愛くて幸せそのもので……
ただただ見つめて、頬を撫でて、小さな手に触れて、息遣いを聞いて、匂いを嗅いで……
本当に幸せな時間でした。
検温で助産師さんが来てくれて「また明日にはお母さんも朝から離床となる予定なので、その時に赤ちゃん連れてきますね」と赤ちゃんとしばしの別れ。
そこから朝まではとてつもなく長い時間に感じました。