去年末に一時退院した父。
(転移があり末期の為、手術は不可でした)
1回目の化学療法FOLFIRINOXの副作用で下痢による脱水症状が続いて一時危険な状態に。
その後は化学療法継続を拒否。
年明け7日には一度、再入院の予定でしたが、これも拒否。
病院から言われた投薬やインスリンの摂取も殆ど行っていませんでした。
父は、気難しくて言葉も悪く、あまり他人に感謝の出来ない人です。
父を説得して病院に連れて行ける人が、居ない。
これが治療の遅れた一番の原因だったのかもしれません。

悪い言葉も病気が言わせている。職場のリーダーさんに言われた言葉を励みに12月は毎日お見舞いに通いました。
でも、看護する側の私や叔母さんが精神的に保ちませんでした。情けないですが、職場で流行ったインフルエンザを理由に年末の退院後から2月15日、父が再び緊急入院するまで電話やメールだけで一度も会いに行きませんでした。
一番ツライのはお父さんなのに、本当にごめんなさい。

久しぶりに見たお父さんは、少し髪が短くなって落ち着いた様子でした。
あんなに拒否していた化学療法や訪問介護に前向きになっていた事に少し驚きました。

そして先生からの説明。
膵癌は進行癌だと言うのは知っていましたが。
僅か1ヶ月半で2cm大きくなっていました。
そして去年末には無かった腹水が少量あり。
残念なことに前回は造影を使ってやっと分かる程度だった小さな肝臓の転移が通常のCTだけでハッキリ分かるまでに広がっていました。
更に、リンパ節にも転移がありました。

今回の再入院が無ければ来月には危なかったそうです。
来週から、前回より副作用の軽い化学療法が始まります。1度目は入院中に。
2回目以降は、月に2回ほど通院しながら受ける予定です、完治は望めなくても進行を遅らせる方の望みはまだ残っています。
ここからは延命治療になりますが、少しでも…

化学療法の選択が正解なのか、否かは正直わかりません。
副作用に苦しみながらの化学療法か。
化学療法を使わず、余生を過ごすか。

最期を選べる時間があるだけ、幸いなのかな。

私なら、どうするだろう。

だけど父は、来年のオリンピックを楽しみにしています。
色々考えましたが、今はとにかく、その楽しみを目指して行こうと思います。