卯之木萬年帳
卯之木萬年帳なのだ!
平成24年度に卯之木集落75軒の区長を勤めました。その区長仕事の最後として、萬年帳を書くという仕事がありました。萬年帳というのは、代々の卯之木区長が、その任期の1年間にあった集落内の出来事及び世の中の出来事を、書き記し綴じて繋いできた記録帳です。大正14年度から始まっていますが、それ以前に同じような萬年帳があったかどうかは不明です。
この卯之木萬年帳ですが、当初は当然のように筆で書かれてありました。となるとやはり筆書きが苦手な区長さんもいたわけで、そんな時は集落の中の達筆な人に書を任せることもあったようで、同じ人が書いたと分かるものが散見されます。
まあとにかく筆書きで継がれてきた萬年帳ですが、平成の世に入り、パソコンが各家庭に普及するようになり、また日頃筆を手にすることもほとんどないことから、萬年帳もパソコンとプリンターで作成するような事が今では普通となりました。
また、私の二代前の区長から萬年帳の書式もA4用紙サイズとなり、バインダーに綴じられるようになりました。私が前の区長から渡されたのもそんなA4萬年帳だったのです。しかし、一緒に手渡された古くからの萬年帳を手にして読んでいるうちに、自分もこの古い書式の、代々の区長が書き綴り重ねてきた萬年帳に繋がりたいと思うようになりました。
A4サイズの萬年帳も繋げるために書くことにし(パソコンで作成ですが)、同時に古い萬年帳の書式でも作成することにしました。そしてふたつの書式による私の萬年帳が完成したのですが、ひとつ気になることがありました。
A4サイズ萬年帳が入る桐箱はあるのですが、古い萬年帳を入れる箱がないのです。私に渡された時はナイロンの買い物袋に入れられていました。集落の大切な記録が、箱も無く無造作に扱われている様は、先人達に申し訳ないと思いました。
そこで、区長手当も頂いたことなので、村への感謝の気持ちとして、きちんとした萬年帳の箱を作ってもらうことにしました。幸いなことに卯之木には、木工工房モリ・クラフトを開いている山田和雄さんがおります。さっそく箱の制作を山田さんに依頼しました。そして出来上がった立派な木箱の題字は、近所に住むきもの図案作家でまた神社の寄付人を記した額を書くなど筆書きが巧みな廣田永二さんにお願いいたしました。
そして完成した卯之木萬年帳の箱が、下の写真です。
箱の材料はミズナラで内張には防虫効果のあるクスノキが使われています。
箱の裏、寄贈の書は、母キヨが書きました。
下の写真は私が記した萬年帳です。紙はインクジェットプリンターで印刷できる和紙ということで、徳島県から阿波紙「楮薄口生成A3」を取り寄せて使用しました。また平成の世、21世紀ということなので、萬年帳初の試みとしてカラー写真を載せてみました。
そして卯之木萬年帳、今は次の区長のもとへ渡り、新しい萬年帳が綴じ重ねられるのを待っていることと思います。我等が卯之木集落よ永遠に!(笑)
平成24年度に卯之木集落75軒の区長を勤めました。その区長仕事の最後として、萬年帳を書くという仕事がありました。萬年帳というのは、代々の卯之木区長が、その任期の1年間にあった集落内の出来事及び世の中の出来事を、書き記し綴じて繋いできた記録帳です。大正14年度から始まっていますが、それ以前に同じような萬年帳があったかどうかは不明です。
この卯之木萬年帳ですが、当初は当然のように筆で書かれてありました。となるとやはり筆書きが苦手な区長さんもいたわけで、そんな時は集落の中の達筆な人に書を任せることもあったようで、同じ人が書いたと分かるものが散見されます。
まあとにかく筆書きで継がれてきた萬年帳ですが、平成の世に入り、パソコンが各家庭に普及するようになり、また日頃筆を手にすることもほとんどないことから、萬年帳もパソコンとプリンターで作成するような事が今では普通となりました。
また、私の二代前の区長から萬年帳の書式もA4用紙サイズとなり、バインダーに綴じられるようになりました。私が前の区長から渡されたのもそんなA4萬年帳だったのです。しかし、一緒に手渡された古くからの萬年帳を手にして読んでいるうちに、自分もこの古い書式の、代々の区長が書き綴り重ねてきた萬年帳に繋がりたいと思うようになりました。
A4サイズの萬年帳も繋げるために書くことにし(パソコンで作成ですが)、同時に古い萬年帳の書式でも作成することにしました。そしてふたつの書式による私の萬年帳が完成したのですが、ひとつ気になることがありました。
A4サイズ萬年帳が入る桐箱はあるのですが、古い萬年帳を入れる箱がないのです。私に渡された時はナイロンの買い物袋に入れられていました。集落の大切な記録が、箱も無く無造作に扱われている様は、先人達に申し訳ないと思いました。
そこで、区長手当も頂いたことなので、村への感謝の気持ちとして、きちんとした萬年帳の箱を作ってもらうことにしました。幸いなことに卯之木には、木工工房モリ・クラフトを開いている山田和雄さんがおります。さっそく箱の制作を山田さんに依頼しました。そして出来上がった立派な木箱の題字は、近所に住むきもの図案作家でまた神社の寄付人を記した額を書くなど筆書きが巧みな廣田永二さんにお願いいたしました。
そして完成した卯之木萬年帳の箱が、下の写真です。
箱の材料はミズナラで内張には防虫効果のあるクスノキが使われています。
箱の裏、寄贈の書は、母キヨが書きました。
下の写真は私が記した萬年帳です。紙はインクジェットプリンターで印刷できる和紙ということで、徳島県から阿波紙「楮薄口生成A3」を取り寄せて使用しました。また平成の世、21世紀ということなので、萬年帳初の試みとしてカラー写真を載せてみました。
そして卯之木萬年帳、今は次の区長のもとへ渡り、新しい萬年帳が綴じ重ねられるのを待っていることと思います。我等が卯之木集落よ永遠に!(笑)




