ジム・クエスキン・ジャグ・バンド! | 音盤ながし

ジム・クエスキン・ジャグ・バンド!

★THE JIM KWESKIN JUG BAND / REUNION TOUR 2013
             4月12日 日本橋三井ホール
音盤ながし

 まさか21世紀の日本で、ジム・クエスキン・ジャグ・バンドのライブを楽しめるとは思わなかった!素晴らしい歌と演奏だった。まさに夢の一夜。招聘元トムズキャビン麻田浩氏に感謝感謝感謝!!!

 なんといってもJKJBは1963年に結成されたバンドで、僕が持っているアルバム『GARDEN OF JOY』は67年の作品です。もちろん後追いで知って買ったものです。この時のメンバーが親分ジム・クエスキン、そしてジェフ・マルダー、ダニー・リッチモンド、マリア・マルダー、リチャード・グリーン、ビル・キースの6人。僕が彼等のアルバムを聴いたのは70年代後半で、その動機といえば、彼等がJKJB解散後の70年代にそれぞれが活発にソロ・キャリアを積み重ね、アメリカン・ロックの世界でも有名人となっていて、そのために彼等が以前一緒に組んでいたバンドJKJBに興味が湧いたってことですね。ジェフ&マリア、ベター・デイズ、ミュール・スキナー、マッド・エイカーズ、シー・トレインなど彼等が主要メンバーとして参加したバンドであり、リチャードとビルはそれ以前にブルーグラスの超名門ビル・モンローのブルーグラス・ボーイズに参加していたという強者でした。マリア・マルダーはソロ・デビューし”オールド・タイム・レイディ”として大スターになっていたしね。

 そんなことで、僕にとってはまさにスター軍団夢の来日公演だったわけです(2005年に亡くなったダニー・リッチモンドの不参加が残念)。が、一抹の不安はこの夢の軍団、お歳が70代とご高齢、ジェフ・マルダーが現役バリバリなのは判っていたけど、他の人達は、、、ちょっと不安はありました。
 ところがどっこい!歌と演奏が始まった瞬間、そんな不安は歓喜に変わり、もう~凄い~!嬉しい~!凄い~!嬉しい~!の連続で、も~大変(笑)。ほとんどのお客さん(ほとんど年配者w)も同じような感想を持ったと思うよ。グッド・オールドタイム・ミュージックに包まれたハッピーな一夜だったね~♪。

 実のところジム・クエスキン本人について、そのソロ活動はまったくノーマークで最近のことも知らなかったので、どの程度できるのか、まあそれが一番心配だったんですね。ところがどっこい!(ここでもw)ジム・クエスキンてのは凄い人だった。今頃?と言われそうだけど。親方なんだよね。存在感が凄い。歌もギターもこれ程の実力者だったとは今まで知りませんでしたよ(失礼いたしました)。その存在感を喩えるならドリフターズのチョーさんだよね。加藤茶と志村ケンというエースがいて彼等がスターなんだけど、やはり親方はチョーさんで、チョーさんがいてこその加藤と志村でしょ。そしてジムもチョーさんもグループで一番のノッポさんだしね。パンフレットに載ってたエピソードに、あのジョン・セバスチャンが合う度に緊張すると言ってるし、細野晴臣はある種の緊張を伴う憧憬を感じると書いている、そんなジム・クエスキンはまさに生きた音楽史って存在でしょうかね。

 ライブでは、ジムとマリアとジェフという3人の素晴らしい歌い手がいて、フィドルのリチャードとバンジョーのビルという屈指のプレイヤーがいて、もちろんジムとジェフのギターの腕前も一流で、なので歌も演奏も余裕の素晴らしさ。サポートとしてマンドリン、ウッドベース、ギターに日本人プレイヤーが加わり、彼等のプレイも素晴らしいものだった。JKJBの伝説となっていたジェフによるヘリウムガス・プレイも披露され、演奏中マリアがジェフにヘリウムガスを吸わせて、その甲高い奇妙な声で歌うってやつなんですが、何度も何度も吸わされて歌うそれがコミカルで、しかしきちんと音楽になってところがお見事で、まったくブランクを感じさせないステージでしたね。ほんとにありがとう!ジム・クエスキン・ジャグ・バンド!そして麻田さん!

 最後にこの2.3年のライブで昔のライブと変わったこと、それはTwitterとツイ友さんの存在。Twitterを始める前なら、東京のライブなどは1人で出かけて1人で聴いて、終わればホテルに戻って寝て帰る、なんですね。ところがTwitter始めて同好の士であるツイ友さんが増えると、どのライブでも何人かのツイ友さんに出会うことになる。ライブ会場での話し相手ができ、それが終演後の飲み友達となるケースも増えた。
 今回も何人かのツイ友さんと出会い、そして終演後は札幌で浜田真理子さんのライブを主催した恵本さんに出会い、その間を取り持ってくれた平野さんと3人でお酒を飲みながらいろんな話が出来、収穫の多い東京ナイトだったのです。
ネットが生み出すモノってまったくもって油断できないね。(笑) fin.