トゥー・マッチ『TOO MUCH』 | 音盤ながし

トゥー・マッチ『TOO MUCH』

●トゥー・マッチ『TOO MUCH』

 ”70年代ニュー・ロック黎明期に結成された傑作アルバム ” と帯にあるとおり、71年にアトランティック・レーベルよりリリースされたアルバムがCD化されたんですね。なんとなく雰囲気は判っていたけど、思った通り、英語で歌う本格派ハード・ロック。やはり物足りなさだけ感じた。当時日本のこうした”本格派ロック”へのアンチテーゼとして”はっぴいえんど”は登場したんだとあらてめて思った。70年代のあたまに、このトゥー・マッチのアルバムと英米ロックのアルバムが並んでいれば、やはり本場の人気ものを買ってしまうだろうし、そんな中”はっぴいえんど”のような日本語ロックがあれば、ナニコレ?って感じで手が出てしまうかもしれなかった。かもしれなかった、というのは、”はっぴいえんど”もやはり売れなかったんだよね。

 70年頃の、まだ本場のロックバンドの来日公演があまり無かった頃には、こうした上手いハードロック・バンドがライブのロック・コンサートでは
必要とされたんだろうな、と思う。やはり時代なんだよね。それによく言われることなんだけど、当時のレコーディング技術そしてカッティング技術では、英米ロックの重く分厚いサウンドが表現できなかったらしい。このアルバムでもそうだけど、サウンドが軽く薄い感じで、これはハードロックには致命的だった。だからまさに黎明期なんだけど。日本ロックの苦闘の歴史が感じ取れる一枚だった。トゥー・マッチは上手いハードロック・バンドですよ。念のため。
TOO MUCH/TOO MUCH
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