パティ・スミス・グループ『Wave』 | 音盤ながし

パティ・スミス・グループ『Wave』

 聴いたCDや読んだ本が溜まっちゃったので、ちゃちゃっとこの備忘録ブログやっつけないとね。

●パティ・スミス・グループ『Wave』

 パティ・スミス’79年のアルバムで、プロデューサー&エンジニアはトッド・ラングレン。パティとトッドの出会いは'70年に遡る。この年、トッドはザ・バンドの『ステージ・フライト』のエンジニアとしてウッドストックにいた。その現場を訪れたパティは当時まだ無名の詩人でパフォーマー?で音楽ライターだったという。ただその現場で、トッドとパティはウマが合ったのか、とてもうち解けた関係を築いたらしい。『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』に出てくる話なんだけどね。


 その後パティは、音楽ライターとしてトッドのアルバムやその仕事に、好意的な評を書き続けたし、トッドはパティの発表に場によく顔を出した。お互いがその才能を認め合った関係だったわけだ。そして'75年にパティは『ホーセス』でデビュー、パンクの女王と呼ばれる存在となる。わけだ。

 アルバム4作目にしてプロデュースをトッドに依頼、というのが二人の関係から考えて遅すぎたのか当然の成り行きだったのかはともかく、パティとトッドはここで初めて音楽でタッグを組んだわけだ。

 この時期のパティは、フレッド・スミスとの愛のモードに入っていた。バンドやるより、フレッドとの愛の生活を優先させたかったという。そんな時期のパティだから、デビュー時のカミソリのような切れ味のヤサグレ感はない。でも安定感は抜群。トッドはそんなパティとバンドの状態を、無理なく掬い上げた。

 フレッドへのラブソング「Frederic」、続く「Dancing Barefoot」、そしてバーズの「Rock'n Roll Star」と続くあたま3曲で決まりって感じ。ポップな正統派ロック・バンドな感じで、こんなパティも好きですよ。

 そしてパティはこのアルバム発表後、いっさいの活動を止めてフレッドとの愛の巣で専業主婦となるのであります。復活は何年後だったか?'88年に新アルバムを出すまでの9年間、ファンは待たされたわけだ。
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