『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』ポール・マイヤーズ著、奥田祐士訳
●『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』ポール・マイヤーズ著、奥田祐士訳
トッド・ラングレンをプロでユーサーとして意識したのは'86年のXTC『スカイラーキング』の時で、それまで大好きだったXTCの新作に違和感を憶えたのを思い出す。だからといってトッドが嫌いになったなんてことはまったくなく、やはりトッド・ラングレンは眩しい存在だ。
トッドを最初に意識したのは、ザ・バンドに夢中だった頃、彼はウッドストックのベアズヴィル・スタジオのエンジニアとしてザ・バンドの『ステージ・フライト』の音をテープに写し取った男だった。また当時愛聴していたグレート・スペクルド・バードやジェシ・ウインチェスターのアルバムでプロデュースやエンジニアをしたのもトッドだった。
トッドはウッドストックで裏方稼業を始める前にナッズというバンドでデビューしていた早熟な青年だった。だからベアズヴィル専属となってプロデュース&エンジニアの仕事をしながら自分のアルバムも作り始める。それが彼の名刺代わりの一発となるソロ・デビュー・アルバム『ラント』('70)。もちろん俺は後追いで聴いたんだけど、それは才気に溢れた素晴らしいアルバムだった。そして'72年には愛すべき名盤『Something/Anything?』をリリース。キラキラ眩しいポップ・センスと才気ばしったロック・センスが溢れ出る二枚組だった。アルバムの3/4はワンマン・レコーディングされ、残りにはリック・デリンジャーやエイモス・ギャレットなどウッドストック~NY派の名うてのセッション・マンが参加している。
あの有名な自室スタジオの写真、モップの柄の先にマイクを取り付け、それに向かってギターをぶら下げたトッドが両手を広げVサインしている後ろ姿。散らかった部屋には録音機器やグランドピアノ、古いシンセなどがある。LP盤『Something/Anything?』、そのWジャケットを開くと飛び込んでくるあの写真には、ほんと憧れたものだ。
その後結成したユートピアでは、プログレ・ポップな音楽を展開し、日本でもライヴをおこなったはず。行けなかったなあ。
そんなロック・アーティスト、トッド・ラングレンの、プロデューサー&エンジニアとしての仕事ぶりに焦点を当てたのが本書なんですね。失礼ながら、たくさんお仕事していらっしゃる(笑)、へぇ~こんなにプロデュースしてたんだね、とびっくり。
そのプロデュースしたアーティスト、ざっとあげると、スパークス、ニューヨーク・ドールズ、グランド・ファンク、ホール&オーツ、ミート・ローフ、パティ・スミス、チープ・トリックなどなど、そしてどれも俺の興味の範囲外だったので印象にない(申し訳ない、トッド様)。やはりトッド本人のアルバムへの関心が一番高いから、どうしても他人のアルバムの章になると読み方も雑になる。すまんすまん。
それで、トッドのプロデュースの特色というと、彼自身が優秀なシンガー&ソングライターであり、ギターを始めとするマルチプレイヤーであり、しかもすでにロック・スターとしての地位を得ている人物である、という前提を承知でプロデュースを依頼されるということだと思う。つまり頼む方にしてみれば、偉い奴にプロデュースされるわけだ(笑)。自分達の曲に、トッドのコーラスが入るはギターは入るはシンセによるいろんな企みがはいるはで、プレイヤーとしてのトッドがけっこう活躍するわけだ。ただしその仕上がりには、トッドが出しゃばった印象は薄い。意外なことに、トッドのプロデュースに、オーバー・プロデュースの感じはないのだ。意外だよね。
まあそんなこんなのトッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代はなかなか面白かった。
トッド・ラングレンをプロでユーサーとして意識したのは'86年のXTC『スカイラーキング』の時で、それまで大好きだったXTCの新作に違和感を憶えたのを思い出す。だからといってトッドが嫌いになったなんてことはまったくなく、やはりトッド・ラングレンは眩しい存在だ。
トッドを最初に意識したのは、ザ・バンドに夢中だった頃、彼はウッドストックのベアズヴィル・スタジオのエンジニアとしてザ・バンドの『ステージ・フライト』の音をテープに写し取った男だった。また当時愛聴していたグレート・スペクルド・バードやジェシ・ウインチェスターのアルバムでプロデュースやエンジニアをしたのもトッドだった。
トッドはウッドストックで裏方稼業を始める前にナッズというバンドでデビューしていた早熟な青年だった。だからベアズヴィル専属となってプロデュース&エンジニアの仕事をしながら自分のアルバムも作り始める。それが彼の名刺代わりの一発となるソロ・デビュー・アルバム『ラント』('70)。もちろん俺は後追いで聴いたんだけど、それは才気に溢れた素晴らしいアルバムだった。そして'72年には愛すべき名盤『Something/Anything?』をリリース。キラキラ眩しいポップ・センスと才気ばしったロック・センスが溢れ出る二枚組だった。アルバムの3/4はワンマン・レコーディングされ、残りにはリック・デリンジャーやエイモス・ギャレットなどウッドストック~NY派の名うてのセッション・マンが参加している。
あの有名な自室スタジオの写真、モップの柄の先にマイクを取り付け、それに向かってギターをぶら下げたトッドが両手を広げVサインしている後ろ姿。散らかった部屋には録音機器やグランドピアノ、古いシンセなどがある。LP盤『Something/Anything?』、そのWジャケットを開くと飛び込んでくるあの写真には、ほんと憧れたものだ。
その後結成したユートピアでは、プログレ・ポップな音楽を展開し、日本でもライヴをおこなったはず。行けなかったなあ。
そんなロック・アーティスト、トッド・ラングレンの、プロデューサー&エンジニアとしての仕事ぶりに焦点を当てたのが本書なんですね。失礼ながら、たくさんお仕事していらっしゃる(笑)、へぇ~こんなにプロデュースしてたんだね、とびっくり。
そのプロデュースしたアーティスト、ざっとあげると、スパークス、ニューヨーク・ドールズ、グランド・ファンク、ホール&オーツ、ミート・ローフ、パティ・スミス、チープ・トリックなどなど、そしてどれも俺の興味の範囲外だったので印象にない(申し訳ない、トッド様)。やはりトッド本人のアルバムへの関心が一番高いから、どうしても他人のアルバムの章になると読み方も雑になる。すまんすまん。
それで、トッドのプロデュースの特色というと、彼自身が優秀なシンガー&ソングライターであり、ギターを始めとするマルチプレイヤーであり、しかもすでにロック・スターとしての地位を得ている人物である、という前提を承知でプロデュースを依頼されるということだと思う。つまり頼む方にしてみれば、偉い奴にプロデュースされるわけだ(笑)。自分達の曲に、トッドのコーラスが入るはギターは入るはシンセによるいろんな企みがはいるはで、プレイヤーとしてのトッドがけっこう活躍するわけだ。ただしその仕上がりには、トッドが出しゃばった印象は薄い。意外なことに、トッドのプロデュースに、オーバー・プロデュースの感じはないのだ。意外だよね。
まあそんなこんなのトッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代はなかなか面白かった。
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