山本兼一『利休にたずねよ』/安藤裕子『JAPANESE POP』
●山本兼一『利休にたずねよ』
直木賞受賞作だよね。山本兼一は安土城築城を小説とした『火天の城』、山岡鉄舟の豪傑ぶりを描いた 『命もいらず名もいらず』がじつに面白く感心していた作家なので、当然『利休..』も読むつもりでいたけど、けっきょく文庫化されたのを機に読んでみた。なるほど構成が見事。関わった人達の小さなエピソードを小篇として繋いでいく構成。千利休が豊臣秀吉の勘気に触れ自刃したという史実を小説の素材に、何故秀吉の怒りを買い、のっぴきならない事態に至ったのか、これをちょっとしたミステリーを感じさせながら読者を引きずり込む。小説巧者だよな山本兼一。
●安藤裕子『JAPANESE POP』
どうだ!と言わんばかりのジャパニーズ・ポップだね。シンガー・ソングライター安藤裕子は俺の中ではロックの人。そんな彼女がわざわざ『JAPANESE POP』を名乗り、凡百Jポップに活を入れた。そんな感じを抱かせる志の高さがこのアルバムにはある。カーネーション矢部浩志のソロ・アルバムで初めてシンガー安藤裕子を知り、彼女のコケティッシュな歌声が耳に居座り、彼女の以前のソロ・アルバムも聴くようになった。そして去年リリースされたこの新作は、女の子が女になったような(ジャケット写真が色っぽいし)大人の安藤さんに出逢えたアルバムとなった。お歳からしたら(調べてみた)、もうしっかり立派な大人なんですね(あまり知らないもんで、、)。以前のアルバムでは、可愛い中に自我の強さを伺わせていて、うっかり触るとヤケドするぜ!的な魅力があった。それがここにきて、ゆとり・くつろぎ・包容力が歌の中から感じられる。ユルいわけじゃなく、逆にシェイプアップされてるのに、音楽がキツクないのは、彼女という容器が大きくなったからじゃないかと思う。けっこうイタイしヒリヒリとする歌もありながら、聴いていて辛くならないのは、これがPOPだから。宮川弾の甘美なストリングス・アレンジが大成功な一枚でもある。
直木賞受賞作だよね。山本兼一は安土城築城を小説とした『火天の城』、山岡鉄舟の豪傑ぶりを描いた 『命もいらず名もいらず』がじつに面白く感心していた作家なので、当然『利休..』も読むつもりでいたけど、けっきょく文庫化されたのを機に読んでみた。なるほど構成が見事。関わった人達の小さなエピソードを小篇として繋いでいく構成。千利休が豊臣秀吉の勘気に触れ自刃したという史実を小説の素材に、何故秀吉の怒りを買い、のっぴきならない事態に至ったのか、これをちょっとしたミステリーを感じさせながら読者を引きずり込む。小説巧者だよな山本兼一。
●安藤裕子『JAPANESE POP』
どうだ!と言わんばかりのジャパニーズ・ポップだね。シンガー・ソングライター安藤裕子は俺の中ではロックの人。そんな彼女がわざわざ『JAPANESE POP』を名乗り、凡百Jポップに活を入れた。そんな感じを抱かせる志の高さがこのアルバムにはある。カーネーション矢部浩志のソロ・アルバムで初めてシンガー安藤裕子を知り、彼女のコケティッシュな歌声が耳に居座り、彼女の以前のソロ・アルバムも聴くようになった。そして去年リリースされたこの新作は、女の子が女になったような(ジャケット写真が色っぽいし)大人の安藤さんに出逢えたアルバムとなった。お歳からしたら(調べてみた)、もうしっかり立派な大人なんですね(あまり知らないもんで、、)。以前のアルバムでは、可愛い中に自我の強さを伺わせていて、うっかり触るとヤケドするぜ!的な魅力があった。それがここにきて、ゆとり・くつろぎ・包容力が歌の中から感じられる。ユルいわけじゃなく、逆にシェイプアップされてるのに、音楽がキツクないのは、彼女という容器が大きくなったからじゃないかと思う。けっこうイタイしヒリヒリとする歌もありながら、聴いていて辛くならないのは、これがPOPだから。宮川弾の甘美なストリングス・アレンジが大成功な一枚でもある。
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