NATALIE MERCHANT『TIGERLILY』/10,000 MANIACS... | 音盤ながし

NATALIE MERCHANT『TIGERLILY』/10,000 MANIACS...

今年リリースされた新作アルバム『LEAVE YOUR SLEEP』があまりに素晴らしかったので、一気にファンになってしまったナタリー・マーチャント。
●NATALIE MERCHANT『TIGERLILY』
●10,000 MANIACS『IN MY TRIBE』

 情けないことに新作アルバムが初めて聴くナタリー・マーチャントだった。ナイスタイミングというか、パラパラ読み直していたミュージックマガジン増刊『ウッドストック・サウンド』に彼女の『
TIGERLILY』が載っていた。そうか!彼女もベアズヴィル・スタジオでアルバムを録音していたのか、という遅すぎた発見(笑)さっそくamazonから取り寄せた。
 『
TIGERLILY』は'95年作で彼女のファースト・ソロ・アルバム。全曲彼女の作品で、セルフ・プロデュースという意欲作。意欲作といっても鼻息の荒いわけじゃなく、素晴らしく抑制が効いている感じ。ジャケットに写る彼女の強く思い詰めたような目差しが、そのまま音楽となっている、そんな印象を受ける。なんといっても歌声が素晴らしいな。背筋がキリッと伸びた姿勢の良さが歌声に出ている。意志の強さを感じさせながら、けしてキツくなくふくよかで素直な発声だ。シンプルな演奏も彼女の歌声を引き立てている。内省的な曲が多いように思うし、けして明るいアルバムではないけど、素朴な温かさが魅力的だ。

 そんな彼女が在籍していたバンドが10,000 MANIACS。こちらも名前しか知らなかった。'80年代にR.E.M.などと同じくカレッジ・チャートを湧かしたバンドであったそうだ。そう言われたら初期の
R.E.M.にあったザ・バーズの香りが、このアルバムからも感じられる。ヒッピーの時代のフォーク・ロック。そしてここでもナタリー・マーチャントの歌声は魅力的だ。頭の3曲「ホワッツ・ザ・マター」「ヘイ、ジャック・ケルアック」「ライク・ザ・ウェザー」はポップなフックが効いていて一発で好きになった。
 なるほど、聴き漏らしてるグッド・ミュージックの、じつに多いことよ。だから音盤の聴き漁りは止められないんだよね。
Tigerlily (Omr) (Mlps)/Natalie Merchant
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In My Tribe/10,000 Maniacs
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