ジェフ&エイモス・LIVE 渋谷CLUB QUATTRO (2010.10.8) | 音盤ながし

ジェフ&エイモス・LIVE 渋谷CLUB QUATTRO (2010.10.8)


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 ジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットによる" Having a Wonderful Time Tour 2010 " へ行ってきた。渋谷クラブ・クアトロは超満員で、主催の麻田さんも興奮ぎみ。そして待ちに待ったロック・レジェンド、ジェフとエイモスが登場。ついにこの目で彼等を見た、生の歌と演奏が聴ける、登場してきたご両人を見ただけで感慨深くすでに感動してしまった。ジェフはダンディーでかっこいい!エイモスはでっかいアメリカンな爺さん(笑)てな感じで、どこか愛嬌がある。ジェフは古そうなマーチン(かな?)のアコギ、そしてエイモスは赤い3ピックアップのテレキャスターを抱える。バックのベースとドラムとエレピを演奏するのは若い日本人プレイヤー。

 ジェフが歌い出す。ハリと艶のある歌声、まったく衰えていない。ブルース・ナンバーを洒脱にしかも品格を持って歌う。そしてエイモスの絶妙なオブリガートとソロ。なんでこの人は、いつも「絶妙」に弾けるんだろう! 名人なのは間違いないのだが。
「Gee Baby Ain't I Good To You」「Small Town Talk」「Tennessee Blues」「Lazy Bones」「Sleepwalk」「Please Send Me Someone To Love」「Midnight At The Oasis」など、ファンには涙ちょちょぎれそうなお馴染みのナンバーも披露されおじさん達大興奮(笑)おじさん度の高い会場でした。第二部の始めには日本の若手ニューオリンズ系ブラス・バンド、ブラック・ボトム・ブラス・バンドが会場後方から演奏しながら登場、自分たちのレパートリーを2曲披露し、そしてジェフ&エイモスのバックを担当、ベター・デイズな感じの重厚なサウンドが演奏され、これまたファンは胸を熱くしてたはず。

 このライヴでヘエ~!?とナルホドしてしまったコト、それはエイモスのギタリストとしての人気が非常に高かったこと。集まった多くのファンが彼のギター・プレイを待ち望んでいたこと。確かに彼がレコードに残した名演は数多く、がしかしクラプトンやベックのようなメジャーなギタリストでもないのに、この人気ぶりは凄い。「Sleepwalk」ではウィ~~ンと特徴的なベンディングの都度大拍手が起こり、マリア・マルダーとの大有名曲「Midnight At The Oasis」では、中村マリがハンド・マイクになったとたん、会場がいよいよとざわめき、彼女が歌い出すと、おそらく多くの観客はエイモスのソロを待ちわび、そしてそのソロに酔いしれたはず。こんな幸せな予定調和はないよなあ、とジ~ンとした。この夜に集まった多くのファンが聴きたかった2曲、それは「Please Send Me Someone To Love」と「Midnight At The Oasis」だったと思えるのは拍手の大きさで判ったし、俺だってそうだったから。この2曲のレコードで、エイモスはロック史上に残る名演ソロを披露しているのだ。

 エイモス・ギャレットはもう70歳だという。ジェフ・マルダーはそれより少し若いそうだ。共に高齢だけど、歌にもギターにも衰えはまったく感じさせず、その現役感たっぷりで充実したライヴを目の当たりにして、あらためて彼等ジェフ&エイモスはアメリカン・ミュージックの宝、まさに人間国宝なんだと実感した。

(上に掲載の八木康夫さんによるジェフ&エイモスのイラストは'80年前後に楽器会社の広告として雑誌に掲載されていたものです。)