GEOFF MULDAUR & AMOS GARRETT...&『チャイルド44』 | 音盤ながし

GEOFF MULDAUR & AMOS GARRETT...&『チャイルド44』

 T・R・スミス『チャイルド44』上下巻読了。読み進むのが辛くなるような部分もあったけど、終わってみるとその展開の巧さに舌を巻く。ソ連もの、警察監視国家の恐怖、「この国には犯罪は存在しない、理想の国ソ連」という建前、スターリン時代のソ連を背景(この背景が主役かな)に、元エリート捜査官とその妻が国家から犯罪者(反革命分子)として追われながら、連続殺人事件の犯人を追い詰める。登場人物のその端役にいたるまで丁寧な人物造形がなされ、その臨場感が胸に迫る。ミステリイ・スリラー・ホラー・スパイ・冒険小説として見事な一作だった。
●GEOFF MULDAUR & AMOS GARRETT
『PAUL BUTTERFIELD'S BETTER DAYS』
PAUL BUTTERFIELD'S BETTER DAYS/LIVE AT WINTERLAND BALLROOM』
GEOFF MULDAUR & AMOS GARRETT』
GEOFF MULDAUR & AMOS GARRETT/Live in Japan』
 ジェフ・マルダー&エイモス・ギャレットの渋谷クアトロ・ライヴ目前祭りです(笑)。お二人が参加していたバンド、ベター・デイズはもちろん大好きなバンドだったけど、凄いバンドと更に実感できたのは後年'99になって出たライヴ盤を聴いた時。ポールの吹くブルース・ハープのブッ太さに圧倒され、エイモスのギターは絶対的にいかしてるし、ジェフの歌の味わいもライヴでは雄々しさすら感じさせるし、ロニーのピアノはグルーヴィーで最高だし、クリスとビリーのリズム隊は柔軟でしかも逞しい。バンドとしては貫禄も漂ってるし、ほんと素晴らしいバンドだったね。
 そんなベター・デイズ解散後、ジェフとエイモスはソロとして活動したんだけど、'77年に日本からコンビとして呼ばれ、それが契機となり生まれたのが'78年作『GEOFF MULDAUR & AMOS GARRETT』。八木康夫さんのイラストが印象的な音盤ですね。そして'79年日本ツアーから生まれたのが『Live in Japan』。どちらも名盤だよね。ジャグ・バンドやミシシッピ・シークスなどストリング・バンドも含めたアーリー・ジャズの雰囲気をデュオで楽しんでるって感じかな。グッド・オールドタイム・ミュージック、ジェフとエイモスのアメリカ再発見。そして俺たちもその旅の同伴者となったのだね。
 エイモス・ギャレットのギターは、ジェフ&マリア~ハングリー・チャック~ベター・デイズそしてジェフ&エイモスと常に煌めき続け、独創的なソロと絶妙なオブリガートで多くのファンを夢見心地にさせてくれた。ポールもロニーも天国に召されちゃったけど、ジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットは元気に活躍を続けている。21世紀のジェフ&エイモスを大切に楽しもうと思う。
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