昨夜は泣きました…
可愛いかわいい三男（１６歳）が
甘えを絶ったんです。
髪の毛、茶色に染めたんだって、写真送ってきてくれた。
可愛い。愛しい。
✩
三男は一年前に中学校を卒業して、すぐに
俳優になりたいって夢をもって、東京に行きました。
当初は一年ほど先に東京に行っていた次男と暮らしていましたが、夏頃からは別々に家を借りて住んでいます。
だからひとり暮らし。
アルバイトをしながら、演技指導をしてくれる事務所に入って、日々、夢に向かって暮らしていました。
そんな三男が先日、「いったん三重に帰ろうかと思う」と言ってきたんです。
話を聞くと、アルバイト先がコロナの影響で暇になって、シフトにもあまり入れてもらえないし
辞めて、しばらくこっちに帰ってこようかなって言ったんです。
母親としては、そんなことを離れて暮らしている息子が言ったら
「いつでも帰っておいで」しかないよね。
１６歳でひとり暮らししているのもすごいことなのに
こんな世の中になって不安でしょうがなかったりもするのだろうって思った。
こっちに帰ってきて、一年間がんばってきた羽を休めて
美味しいものいっぱい食べさせてあげて
ゆっくりゲーム三昧でもいいやん、そう思ってた。
帰ってくるのを、楽しみにしていた。
そのことについて電話で話すとき、ほんとたまたま横に夫がいたんです。
だから、夫にも話し合いに加わってもらおうと、スピーカーにして話していたんですが…
帰ろうかなという三男に対して、夫はわたしからしたら、めっちゃ冷酷で。
「帰ってくんな、とは言わんよ。」
「帰ってきたかったら、帰ってきたらいい。」
「でも帰ってくるんやったら、そっちの家の家賃分は自分で出せよ。」
「飯くらいは食わしたるけど、自分のことは自分でせえ。」
「そんなもんな、コロナだろうが、なんだろうが、東京で頑張りつづけとる奴はいっぱいおるんや。」
みたいな感じ。
わたしは横で
「え・・・・？なに、この冷酷さ…機嫌悪いん？」
ってふしぎやった(笑)
初めて、この子が弱気になって不安になって、帰ってきたいって言ってるんやん。
まだ１６歳やのに、帰ってきて、またチャレンジしたってええやん。
って思ってね
わたしは必死で、旦那の言葉にかぶせるよーに
「帰っておいでよ」「いつでもええよ。」
言うてた(笑)
でもね、その夫の言葉が効いたみたいなんですよね。
昨日、三男からわたしに電話があって
「おかあ、やっぱり帰るのやめるわ。」
「なんかコロナで不安になって甘えがでそうになってた。」
「今の仕事はもう辞めるって言うたし辞めるけど、コロナやからこそ忙しくなってる仕事もあるから、それ探して仕事するわ。」
そう、言うんです～(´；ω；｀)
わたしが
「仕事辞めるんやったら、一週間とかでも帰ってきたらええやん。」
って言っても
「いや、帰らんと思うわ。」
そう言ったんです。
三男の電話の後ろからは、東京の街の音がしていた。
アルバイト帰りに電話をかけてくれていたのだけど
ひとり、東京の夜の街で
１６歳のあの子は
自分の中から
ちょっとした不安と甘えから出た
退路を絶ったのだなってのが伝わってきたんです。
めちゃ泣きました。
今、
あの子は
ひとりで
東京の夜風に吹かれている。
どんな気持ちなんだろう。
なぜ、家族から離れて、ひとりで遠くにいるのだろう。
横にいる夫にそれを話したら、うれしそうに
「そうか～。それはええことや。」
そう一言。
夫にはわかっていたみたいなのです。
三男が不安と甘えから、コロナを理由に帰ってこようとしていたことに。
なんで、わかるんやろね。
でも、わかるみたいなのです。
子どもが自立してしまったら
本当にもう抱きしめてあげられない。
甘えさせても、なかなかあげられない。
一人で立とうとしている子に
本当にしてあげられることって少なくなる。
なける、なける、なける。
これ書いていても泣ける。
がんばれーって。
応援してるよって。
LINEしたら
「応援しといてや。がんばるから。」って返事がきた。