今朝、うちの神さまみたいな旦那さまから聞いた、話しをシェアします。

 

 

 

 
 
うちの旦那さま、毎月21日は京都の東寺さんの弘法市で鯖寿司を販売しています。
 
今は平日に当たると、本業のほうがあるので
朝早くに鯖寿司を託し、お店番は女性ふたりにお願いしているんですけどね
土日に当たると、夫も直接その場にいるんです。
 
 
 
その神さまと出会ったのは、かれこれ1年以上前らしいです。
 
夫の鯖寿司屋さんの前を行ったり来たりする、小汚い姿の
いわゆるホームレス、いわゆる乞食のおじさんがいたそうです。
 
ズボンとかもう破れてしまって、おしりも見えている状態のいでたち。
 
夫は子どもの頃、実は一時期ホームレスだった時期があり
そういう人を見かけると、とても気になるらしいのです。
 
 
自分ももしかしたら、こうなっていたかもしれないって思うからです。
 
子どもながらにホームレスをしていたとき
今の自分のように結婚もして、子どもにも恵まれっていう未来を想像できなかったそう。
 
フィフティーフィフティーで、自分もそういう姿になっていたかもって思うんだそう。
 
 
 
こういう人のたくさん集まる場に
そういう姿で来ているということは
わかってて
仕方なしに来ているんだろうって思ったんだって。
 
 
たぶん、鯖寿司買いたいんだろうけど
買うお金がないんだろうと。
 
夫は気になりつつも、実際に声をかけたのは半年くらい経ってからのことだったらしいです。
 
 
 
「おっさん、おっさん、なにしに来てるんや?
 朝ごはんは食べたんか?
 これ、食べたらええ。
 ほんで、元気だして、仕事がんばれ。」
 
そう言って、試食に出している鯖寿司をあげたんだって。
一本の三分の一の量も。
 
 
おじさん、小さくありがとう、とだけ言って
たぶん、それ以上はなにも言えず、恥ずかしそうに帰っていったのだと思う。
 
 
それからも、毎月毎月
お店の前をうろうろしていたらしいです。
 
 
そんな中、そのおじさん、なんと鯖寿司を一本買いにきたらしいのです。
 
ちょうど、夫が席を外していたときらしく
お店番の女性がお金を受け取り、おじさんに一本の鯖寿司を売ったことをあとで報告してくれたんだって。
 
 
それを聞いた夫すぐさま
そのお店番の女性に「おっさん、探してきて」って頼んで
そのおじさんにお金を返金したって。
 
おじさんに
「買いにくるのん、勇気いったやろ。すごいと思う。
 このお金は今日はいいから、これでなんかいい仕事でも探し。」
 
って言ったらしい。
 
 
おじさん、初めて自分のことを話してくれて
自分は福井の小浜というところの出身で(鯖寿司の有名なところ)
鯖寿司が好きで好きでって。
 
 
そして、今日!
 
 
なんとそのおじさんが、お連れをふたり連れてきて
1500円の鯖寿司合計18本も買っていったらしいです!!
 
 
もちろん、お連れも乞食さん。
 
 
おじさん自身は一番高い2200円の求肥昆布の鯖寿司も含め。
 
 
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夫はその場にもういなかったのだけど、お店番の女性から電話があったらしい。
 
 
でね、今日はちょうど、夫からそのおじさんへのプレゼントがあって
寒くなってきたから、おじさんが来たらあげてって女性に託していた
 
パッチ三枚
 
ちょうど、お連れのおじさんにも行き渡る数でビックリマーク
 
 
鯖寿司買ってもらって
パッチのプレゼント。
 
 
いいなぁ。
泣いた。
 
 
おじさん、夫に「頑張ってください」とのことづてをくれて、嬉しそうに帰っていったらしい。
 
 
 
 
「お前ががんばれよ」って夫笑ってた。
 
 
すごく嬉しそうに。
 
 
「おっさんの後ろには神さまがおったんかもしれへんなぁ」って言うてた。
 
 
うん、誰の後ろにも神さまがいると思う。
 
 
というか、みんな、神さまだと思う。
 
 
わたしも忘れちゃうので
また忘れないようにしたいな。