★2016年2月の過去記事再アップです。このころ、堀内さんの投稿にいっつも唸ってた。勉強させてもらってました。次の記事も合わせてお読みください★

 

 

ライフ・デザイン・メソッド®の代表である堀内恭隆さんの

FB投稿から

わかりやすくてずっと考えていたことを書かれてあったので

シェアします☆

 

 

【性はグラデーションと伝えている理由】

最近、思い出したことがあります。

23~24歳ぐらいの頃、『性的マイノリティ』と呼ばれている方

々と仲良くなったことがあります。

まず、最初にびっくりしたのが、『カテゴリー』が一杯あること。

ゲイ、レズビアン、FTM、TG、TS、ニューハーフなどなど・

・・もうそれはそれは沢山のカテゴリーがあるのです。(すみませ
ん。覚え切れてません)
...

話してみればみるほど、カテゴリーが沢山あるのです。

最初は、『へえー、色んなタイプの方がいるんだなー』と感じまし

た。

そのうちに、ある傾向があることに気がつきました。

それは、カテゴリーにこだわる方と、あまりこだわらない方の違い

です。

カテゴリーにこだわる方であればあるほど、深い悩みを抱えている

のです。

僕が感じたところでいうと『なんで、自分は、“普通”に生まれな

かったんだろう。』

『普通に生まれて、堂々生きて、普通に恋愛して、セックスしたい

。』

言葉で書くと軽いですが、これは本当に彼ら、彼女にとっては深刻

です。

自分は生まれた瞬間から、『異常』な存在。
この悩みを理解できるでしょうか?

そして、女性ホルモンや、男性ホルモンに手を出す方もいて、そん

な方はかなりの確率で、精神のバランスが崩れていくのです。

身体にメスを入れた友人もいました。

本来自然に備わった生理機能に手を入れるって、どれだけバランス

が崩れてしまうか想像できるでしょうか?

しかも、『自分は普通には生活できない。』『悩みを打ちあけられ

ることさえできない。』『子供を授かること、産めることは生涯な
い』という、内面的な葛藤に日々向き合っているのです。

僕が、彼女ら、彼らと仲良くしていたのは、二年ぐらいだったと思

いますが、その間、友人になった方、二名が自殺、鬱になっている
方は、かなりいました。

さて、精神のバランスがいい状態だと感じた方々もいます。

あんまりカテゴリーにこだわらない方。

『ほら、私って変態じゃん。(笑)』と笑い飛ばしたりしている方



実際には、僕には計り知れない悩みと向き合っていたのかもしれま

せん。

でも、少なくとも接していて、暗さは感じない。

僕がそんな方々から感じたのは、『人間である』ということの大切

さです。

悩んでいる方であれば、あるほど、『男』か『女』であるかにこだ

わっていました。

元気な方ほど、そこへのこだわりよりも、生きることへの楽しみを

大切にしているのです。

つぎに、感じたことは、『普通でまっとう』な感覚の方が多かった

ということです。

直接話しをしてみるまで、僕は『異常』と見ているところがありま

した。

例えば、テレビで、【オカマ】として出演されている方で、『普通

』として扱われている方、見たことありません。

視聴者にとって『別世界』でキワモノである扱いです。彼女たち、

彼らは、僕らと同じ人間であるという扱いは全く存在していません

当たり前の話で、普通に買い物して、ドラマやアニメを見たり、学

校に通っていたり、夢を持っていたり、政治や経済や、オリンピッ
クの話題で盛り上がります。

それも、そこらの学校や職場で話していることと同じ。

なかでも、僕は年配の方々に今でも感謝していることがあります。

あの方々ほど、親身に僕の相談に乗って頂いた方は人生のなかであ

りませんでした。

すごく暖かく、懐が深いのです。

人生経験も豊富で、社会的にも成功されている方もたくさんいらっ

しゃいました。

自分の息子や、弟のように、いや、それ以上に親身に深く話を聞い

てくれるのです。

知識や経験もすごい方も多く、周りの大人が子供に見えてくるぐら

いでした。

そんな中、僕はいつの間にか、彼女ら彼らを『尊敬』の目で見るよ

うになりまし。

そして、彼女ら、彼らが立ち向かっている『社会的な誤解(=圧力

)』にいつか、できることがあれば協力したいと感じるようになり
ました。

そう、『まともな女』『まともな男』っていう、どうしようもない

、思い込みです。

『まともじゃない人』って何でしょう?

『性同一性“障害”』って????

“障害”と分類して、その気になっている、社会的圧力、医者って

なんなんでしょう??

僕のなかでは、彼女ら彼らには障害がありません。

あるのは、『女か男か選べ』という社会的圧力です。

レズビアンっていう分類も『女性が女性を愛する』

ゲイが、『男性が男性を愛する』

とかって定義が、わざわざなんで必要なんでしょう??

ふつーに生まれ、ふつーに生活している方には『普通ではない』と

いうことを余儀なくされ、だから自分を『カテゴリー』に当てはめ
て苦しんでいる方の悩みなど、到底理解できないことだと思います


テレビやマスコミで、ゲイタレント、オカマタレントなどといった

扱い、あれなんなんでしょう?

その裏でどれだけ傷ついている方がいるか、どれだけ知っているの

でしょう?

僕は、あの素晴らしい方々と出会ったおかげで、どんな方であって

も『カテゴリーなどない、たったひとりの人間』だということが分
かりました。

そして、感覚的にですが、『ありのまま、そのままのあなたでいい

よ』というだけで、どれだけの方々解放されるか、ということを感
じました。

【異常】と扱われた方は、人前にいるとき、『ありのまま』とは程

遠いところにいます。

そして、無意識のうちに少しでも受け入れられようと『普通』に合

わせます。

つまり、『女か?男か?』という二択です。

セミナーやセッションでは、『性はグラデーションである』という

ことをお伝えしています。

肉体のもつ型とは、また別次元で、グラデーションであるというこ

とです。

このグラデーションということには、なぜか拘りを持っていました



最近、このことを思いだしてからは、多分、この頃の体験はかなり

大きな原点だったような気がします。

僕は、薬やメスや、診断を受けずとも、どんなセクシャリティーで

あろうとも、誰も気にせず、普通に『人間と人間』として付き合え
る世の中になって欲しい、そして僕なりに貢献をしていきたいと考
えています。

まず、自分がなんであろうと、ありのまま、そのままでいいと受け

入れられる。

そして、少なくない方にとっては『性はグラデーションである』と

いうことが、体感できるだけで、自分を受け入れられるようになる
。そう確信しています。

つまり、カテゴリーに当てはめず、まず自分の感覚、エネルギーを

体感するのです。

ここでもやはり、『あなたは、いまのあなたそのままでいい』それ

を伝えていきたいです。