ねぇ……君は…元気でいるかな………
俺………?
俺は………毎日空を眺めてる。
今日でもう……何日目だろう……
もう数えるのも…やめた。
数えたって、
いつかはきっと君に会える。
それだけは分かっているから…もう数えるのはやめた。
それでも……こうして月が綺麗な夜………。
どうしても君を想うんだ。
あの時の君の笑顔が浮かんでは…消えて行く。
『ヒョン…先に行って待ってて。僕等は大丈夫。
必ずまた一緒に………でしょ?
絶対に離れないよ。
僕らはちゃんとここで繋がってるから………。』
君はそう言いながら、俺の胸に拳をこつんとあてて、笑って見せた。
大きな瞳に涙をいっぱいに浮かべながら、
それでも必死に笑って見せたっけ…………。
赤い光の海………
その光を共に並んで眺めたあの日……。
隠しきれなかった感情のままに泣く俺の肩をそっと抱きながら、
『ヒョン…笑って…大丈夫…僕がいる。』
あの時…お前の手が俺にそう言ってるようで……、
その熱にさえ…俺はもう…耐えきれなくて。
本当は…あの時、俺はまだ覚悟なんて出来ていなくて、
どうやってファンに言葉で伝えたらいいのか迷っていたけど、
君が隣で笑ってくれたから…俺は次の道へと踏み出すと決めたんだ。
俺にはお前が居る。
お前が居る限り…俺たちの道は続いて行く。
そう……信じる事が出来たから………。
でも……現実は…正直…きつかった。
言葉に出来ない見えない何かに怯える日々……。
不安で不安で…毎晩魘されて、それでも君は必ず隣にただ座って、
何気無い事に笑って、最後の最後まで俺を笑わせてくれた。
そう…それは旅立つその日も…いつもの様になにも言わず……ただ傍に。
だから、
君がこうやって笑ってくれるから、
うん………大丈夫。
俺たちは大丈夫だって思う事が出来たんだ。
ありがとな…チャンミン………。
俺の傍に居てくれて。
俺を……信じてくれて。
俺を………守ってくれて…………。
だから俺は大丈夫………。
君が笑うなら……前に進まなきゃな。
離れたとしても………大丈夫…………。
俺たちは……ちゃんと……繋がっているんだもんな……………。
あれから……どれくらい経った?
俺はまた…この場所に戻って来れた。
君は………まだ帰ってこない…。
半年後に旅立った君を…今度はこうして俺が待っている。
お前は頑張ってるか…?
ちゃんと…笑ってるか……?
俺が居なくても…ちゃんとやれてるか?
って……お前の事だから、
何も心配なんてしてないけど……兄貴だからな…やっぱりちょっとは心配してるんだぜ?
いつも俺の背中に隠れるようにしていたお前と、こんなに離れるなんて無かったから………ちょっと…変な感じだ。
俺……?
俺も最初は…そこには居ないお前を探して…周りを見てしまったけど、
うん…大丈夫。
俺は…元気だ。
もうカムバックの話も進めてる。
お前がいつ帰って来てもいいように、ちゃんと東方神起としての2人の場所を見据えてる。
もちろん…変わった事もあるし、
変わらない事もあるけど、
お前と俺だから…なんだってできる。
その自信は何よりも強くこの心を包んでくれた。
『昔の俺たちって……』
なんて昔の俺たちを観たりしてけど、
目を閉じるだけで、俺の隣に居るお前が安易に目に浮かんでさ、
居ないって分かってるのに……ちょっとだけ手を……伸ばしてみたりさ。
なんか…いつも隣に居る気がして。
いつも……お前が俺を見ていてくれている気がして。
そんな繰り返し。
そんな日々……。
でも…一人きりの時間ももう終わり。
またお前に愚痴られる日々が来るんだなって思ったら、
ちょっとだけ…怖いよ。
でもそれもまだ…先。
俺って強くなってるようで……やっぱりお前が隣に居ないのに慣れた事なんてなかったよ……。
早く…早く……会いたいよ……チャンミン………。
今年もまた桜が咲いてる。
それは息をするのも忘れるくらいに綺麗に…………。
お前と最後に見たあの桜……今年も咲いているかな………。
俺は呑めないけど…あの時、俺が買ってやったビールの中で、
お前が一番気に入っていたあれ……、手に入れたんだ。
それを手に……俺は独り桜の木の下に立つ。
おかしいよな。
いい大人が一人きりで桜を見上げて、
手には……封を切れないままのビールの缶………。
もうすぐ会えるって分かっているけど、
なんだろ………妙に…目の奥が熱くなる。
『チャンミン……今年も桜……綺麗だぞ。
早く戻ってこいよな。
もうすぐ…散っちゃうぞ……。』
呟く自分が……情けないけど、それでもお前の影を探す癖は…2年経っても変わらなかったよ……。
大きな桜の木。
頬を優しく掠める優しい風に…その小さな花弁が舞う。
その奥………
見慣れた背中………
俺も相当……だな……。
そう思った瞬間……、
『う……そ…だろ………』
花弁が舞うその中で振り返った君………。
あの時と変わらず……笑って居る君が居たんだ…。
『チャン……ミン………』
『ヒョン……………』
無我夢中で走って、
必死に手を伸ばしてその身体を抱きしめる。
『チャンミン……お前っ………』
『ヒョン……おかえり。』
『おかえり…ってお前……』
『ヒョン…おかえりって言われたら、なんて言うんだっけ?』
『…………』
『ヒョン、僕と…約束……したよね?』
『…………ただいま…………チャンミン……』
再び重なる二つの鼓動………
止まっていた時間が……再び刻み出す。
同じリズムで、
同じ熱で…………。
もう一度掴まえた。
俺の………光を。
『お前も俺に約束しただろ……?』
『………ヒョン………ただいま……』
『おかえり………チャンミン…………』
もう一度…歩き出そう。
もう一度………一緒に歩こう………。
ここから…………。
桜降る夜に……君を抱き締める。
君もあの時よりももっと強く俺にしがみつく……。
小さく震えながらも……しっかりと。
俺はあの時からなにも変わっていない。
お前も……そうだったんだな……。
俺たちはもう大丈夫…。
離れた時間があったからこそ、
俺たちはまた…一緒に歩き出せる。
離れた時間が………もっともっと…俺たちを繋いでくれた。
俺たちの道が……再びひらく。
このサクラミチ………、
俺とお前のサクラミチはここからまた…永遠に続いていく…………。
~Fin~
チャンミンがオーラスではっきりと言った。
『「サクラミチ」は僕たち2人の歌でもある。』と……。
4月28日追記。
anniversaryで会った方に差し上げたカード。
皆様、
またいつか。
また東方神起のもとで…。
優月。
ランキングに参加しています。

