サクラミチ 最終章。 | ~花天月地~ Bonds 君の隣…

~花天月地~ Bonds 君の隣…

花天月地(かてんげっち)
花が咲いて月の明るい風景。花時の月夜の景色。
花が空一杯に咲き,月光がくまなく地上を照らす意味
東方から舞い降りた2神の完全なる妄想・夢物語…
腐目線注意(CPは虎×鹿Only♡)


ねぇ……君は…元気でいるかな………


俺………?


俺は………毎日空を眺めてる。



今日でもう……何日目だろう……


もう数えるのも…やめた。


数えたって、


いつかはきっと君に会える。


それだけは分かっているから…もう数えるのはやめた。



それでも……こうして月が綺麗な夜………。



どうしても君を想うんだ。


あの時の君の笑顔が浮かんでは…消えて行く。



『ヒョン…先に行って待ってて。僕等は大丈夫。

必ずまた一緒に………でしょ?

絶対に離れないよ。

僕らはちゃんとここで繋がってるから………。』



君はそう言いながら、俺の胸に拳をこつんとあてて、笑って見せた。


大きな瞳に涙をいっぱいに浮かべながら、

それでも必死に笑って見せたっけ…………。



赤い光の海………


その光を共に並んで眺めたあの日……。


隠しきれなかった感情のままに泣く俺の肩をそっと抱きながら、



『ヒョン…笑って…大丈夫…僕がいる。』


あの時…お前の手が俺にそう言ってるようで……、

その熱にさえ…俺はもう…耐えきれなくて。


本当は…あの時、俺はまだ覚悟なんて出来ていなくて、


どうやってファンに言葉で伝えたらいいのか迷っていたけど、


君が隣で笑ってくれたから…俺は次の道へと踏み出すと決めたんだ。


俺にはお前が居る。


お前が居る限り…俺たちの道は続いて行く。


そう……信じる事が出来たから………。




でも……現実は…正直…きつかった。


言葉に出来ない見えない何かに怯える日々……。



安で不安で…毎晩魘されて、それでも君は必ず隣にただ座って、

何気無い事に笑って、最後の最後まで俺を笑わせてくれた。



そう…それは旅立つその日も…いつもの様になにも言わず……ただ傍に。



だから、


君がこうやって笑ってくれるから、


うん………大丈夫。


俺たちは大丈夫だって思う事が出来たんだ。




ありがとな…チャンミン………。


俺の傍に居てくれて。


俺を……信じてくれて。


俺を………守ってくれて…………。


だから俺は大丈夫………。


君が笑うなら……前に進まなきゃな。


離れたとしても………大丈夫…………。


俺たちは……ちゃんと……繋がっているんだもんな……………。






あれから……どれくらい経った?


俺はまた…この場所に戻って来れた。


君は………まだ帰ってこない…。


半年後に旅立った君を…今度はこうして俺が待っている。



お前は頑張ってるか…?


ちゃんと…笑ってるか……?


俺が居なくても…ちゃんとやれてるか?



って……お前の事だから、

何も心配なんてしてないけど……兄貴だからな…やっぱりちょっとは心配してるんだぜ?


いつも俺の背中に隠れるようにしていたお前と、こんなに離れるなんて無かったから………ちょっと…変な感じだ。



俺……?


俺も最初は…そこには居ないお前を探して…周りを見てしまったけど、


うん…大丈夫。  


俺は…元気だ。


もうカムバックの話も進めてる。


お前がいつ帰って来てもいいように、ちゃんと東方神起としての2人の場所を見据えてる。


もちろん…変わった事もあるし、

変わらない事もあるけど、


お前と俺だから…なんだってできる。


その自信は何よりも強くこの心を包んでくれた。


『昔の俺たちって……』


なんて昔の俺たちを観たりしてけど、


目を閉じるだけで、俺の隣に居るお前が安易に目に浮かんでさ、


居ないって分かってるのに……ちょっとだけ手を……伸ばしてみたりさ。


なんか…いつも隣に居る気がして。


いつも……お前が俺を見ていてくれている気がして。



そんな繰り返し。



そんな日々……。



でも…一人きりの時間ももう終わり。



またお前に愚痴られる日々が来るんだなって思ったら、

ちょっとだけ…怖いよ。


でもそれもまだ…先。


俺って強くなってるようで……やっぱりお前が隣に居ないのに慣れた事なんてなかったよ……。

早く…早く……会いたいよ……チャンミン………。




今年もまた桜が咲いてる。


それは息をするのも忘れるくらいに綺麗に…………。


お前と最後に見たあの桜……今年も咲いているかな………。


俺は呑めないけど…あの時、俺が買ってやったビールの中で、

お前が一番気に入っていたあれ……、手に入れたんだ。


それを手に……俺は独り桜の木の下に立つ。

おかしいよな。


いい大人が一人きりで桜を見上げて、


手には……封を切れないままのビールの缶………。



もうすぐ会えるって分かっているけど、



なんだろ………妙に…目の奥が熱くなる。



『チャンミン……今年も桜……綺麗だぞ。


早く戻ってこいよな。


もうすぐ…散っちゃうぞ……。』


呟く自分が……情けないけど、それでもお前の影を探す癖は…2年経っても変わらなかったよ……。



大きな桜の木。


頬を優しく掠める優しい風に…その小さな花弁が舞う。



その奥………



見慣れた背中………



俺も相当……だな……。



そう思った瞬間……、



『う……そ…だろ………』



花弁が舞うその中で振り返った君………。



あの時と変わらず……笑って居る君が居たんだ…。



『チャン……ミン………』



『ヒョン……………』




無我夢中で走って、

必死に手を伸ばしてその身体を抱きしめる。



『チャンミン……お前っ………』


『ヒョン……おかえり。』


『おかえり…ってお前……』


『ヒョン…おかえりって言われたら、なんて言うんだっけ?』


『…………』


『ヒョン、僕と…約束……したよね?』





『…………ただいま…………チャンミン……』






再び重なる二つの鼓動………


止まっていた時間が……再び刻み出す。


同じリズムで、


同じ熱で…………。



もう一度掴まえた。


俺の………光を。



『お前も俺に約束しただろ……?』


『………ヒョン………ただいま……』


『おかえり………チャンミン…………』



もう一度…歩き出そう。


もう一度………一緒に歩こう………。


ここから…………。



桜降る夜に……君を抱き締める。


君もあの時よりももっと強く俺にしがみつく……。


小さく震えながらも……しっかりと。



俺はあの時からなにも変わっていない。


お前も……そうだったんだな……。



俺たちはもう大丈夫…。


離れた時間があったからこそ、


俺たちはまた…一緒に歩き出せる。


離れた時間が………もっともっと…俺たちを繋いでくれた。



俺たちの道が……再びひらく。




このサクラミチ………、


俺とお前のサクラミチはここからまた…永遠に続いていく…………。





~Fin~




{322174BF-E265-4D88-8F85-FCFA9BADF6B7:01}


チャンミンがオーラスではっきりと言った。


『「サクラミチ」は僕たち2人の歌でもある。』と……。




4月28日追記。


anniversaryで会った方に差し上げたカード。


皆様、



またいつか。



また東方神起のもとで…。



優月。

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