中でも目立つのは中古品取引サイトでの”金銭的損害”である。2009年、有名中古品取引サイト”中古ナラ”で、機動戦士ガンダムのプラモデルを買い取ったテヨンは、売り手に金銭を渡さないという”金銭的損害”を行ったようだ。SM側は同事件に関して「分別力のない時の過ちについてテヨンは深く反省している。被害を受けたすべての方々に謝罪する」とコメントしたが、世間の反応は冷ややかだ。後にウェブバラエティー番組『NCT LIFE』でテヨン自ら、同事件に触れて謝罪している。ネットユーザーの批判はSMにも向けられている。
「何でSMはこんな人間を庇っているのか」「SMには人知れず人柄悪いアーティストが多い気がする」など、テヨンの議論から火が付きSM所属アーティスト全体への”確認されていない”意見を上げるユーザーもいる。多くの所属アーティストを抱えている大手芸能プロダクションだけあって、世間を騒がせるようなことが少なからずあったとしても、このような批判が膨らむという事態には、SMも警戒するべきである。
テヨンは、2012年SMエンターテインメントに入社した。厳密に言うと、アイドルになる前、しかも中学2年生という”世間知らず”の時に犯した過ちであるため、大目に見てやろうという意見もある。しかし、校内暴力やいじめが社会問題として大きな課題となっている昨今、そう簡単に許される術はないようだ。
以前Danmeeでは「AB6IX リーダー ヨンミンの脱退から見えた韓国男子アイドルが抱える3つのタブー」という記事を通して、懲役刑や禁固刑に準じる犯罪でなくても、韓国芸能界で命取りになり得る”タブー”があると紹介したことがある。その一つが”校内暴力の過去”だ。
残念ながら、テヨンの過去は自ら消すこともできなければ、誰かによって消されることもない。インターネットという優れた技術により、いずれテヨンへの議論は収まったとしても”過ちの記録”は残るのだ。不幸にもずっと付きまとう事実なのである..テヨン本人にとっても、SMにとっても”古傷”になりそうだ。