著者
歌川たいじ

2018年10月15日初版発行

ISBN
978-4-04-631827-5

タイトルに惹かれて図書館予約したら、
子ども向けに改稿した文庫が届いた。

子ども向けだからこそか、
Kindleで一部立ち読みした
もとのコミックエッセイより読みやすかった。

感動したり胸が痛くなる場面がいくつもあったけれど、
意外だったのは最後の『あとがきにかえて』。

歌川氏が読者とされる子どもたちに向けて、
助けが必要と思われる子(いじめられている、虐待されている子)は
全力で逃げよう!
ここに連絡してみて。
あなたのような子を助けたいと思っている人は、あなたが思っているよりたくさんいるんです!

と子どもSOSダイヤルを記載しています。

意外だったのは
そのダイヤル番号のあとに続いていた言葉。

『クラスメイトをいじめるのがやめられない、あなた。
ある意味、あなたが1番苦しいことでしょう。
自分の心の中に、自分では歯がたたないものが生まれ、それに呑み込まれそうになっているのかもしれません。
でも、今ならきっと、何とかなりますよ。
あなたの苦しみをわかってくれとは絶対にいます。
あなただけは勇気を出して、上に書いた電話番号に電話をかけてください。
そしてあなたに起きていることを話してください。』

そうだよなぁ、、、。

加害者にも、ブレーキをかける
キッカケがあれば止められるかもしれないんだな。