感性のある人が習慣にしていること

印象に残った文章(引用含む)



「自分のことがよくわかっていて、自分の価値観で選択ができる」
「人の繊細な気持ちに理解を示せて、人間関係を主体的に築ける」
「自分に必要なものと不必要なものが判断でき、決断をくだせる」
この、正解のないことに自分で答えを出せる人こそ、「感性のある人」


細部まで観察する視点や、刺激を受け止められる心、作品に対する興味、知識が備わっていなければ、深い気づきは得られません。
つまり「感性がある」というのは、「外からの刺激を深く感じ取り、それを吸収、蓄積し、自分軸で価値判断できる能力が高い」ということになります。


感性のある人の、「5つの習慣」
それでは、そんな「感性」はどうすれば身につけられるのでしょうか。
私の周りにいる「感性のある人」を観察していると、ある「5つの習慣」を大切にしていることに気づきました。
それは、「観察する習慣」「整える習慣」「視点を変える習慣」「好奇心を持つ習慣」「決める習慣」です。


まず「観察する習慣」は、日常の細部にまで目を向け、これまで気づけていなかったことにも気づくための習慣です。身につくことで、世界を見る解像度が高まり、そこに隠れた意図や違和感などに気づけます。
「整える習慣」は、身の回りや自分の心を整える習慣です。身につくことで、観察によって得た情報を、冷静でフラットな頭でとらえることができます。
 「視点を変える習慣」は、これまでとは異なる面から事象をとらえて、ものごとを解釈する習慣です。身につくことで、常識にとらわれず、本質的な発想ができるようになります。
「好奇心を持つ習慣」は、これまで気にかけていなかったものにも興味を持つための習慣です。身につくことで、自分の「好き」の枠をひろげ、新たな知識や教養を習得するための入り口に立つことができます。
そして最後に「決める習慣」は、日常の細かいことにも自覚的に選択する意識を持つ習慣です。身につくことで、自分のなかに判断の軸ができ、決断が速くなり、その決定に自信が持てるようになります。
この5つの習慣を実践していただくことで、しだいに「感性」が養われていきます。


100%正しい道など存在しません。
迷いや後悔なく生きるには、自分軸で決断できるようになるしかないのです。
それはやがて、自分の人生を決定していく強い力ともなっていきます。「感性」は日常の受け止め方を好転させ、豊かな人生を送っていく道しるべとなるのです。 


「感性」とは生まれ持って備わった資質ではなく、日々の習慣によって育てていけるものです。


感性は知識と感受性の両方の上に成り立つものであり、どちらかがもう一方に蓋をしてしまってはいけません。


まずは全体の音を楽しみながら、たまに、それぞれの楽器の音ひとつひとつを選んで意識的に聴いてみていただきたいのです。
ひとつの楽器に意識を向けて、その演奏者の動きを観察し、そこから聴こえてくる音を、全体のシンフォニーから聞き分けてみましょう。

全体のなかにある細部に意識を向ける習慣を身につけることで、しぜんと深い観察ができるようになります。


つきあう人の数を決めてみてはいかがでしょうか?
自分を見つめる時間を大切にする、ということです。
「人間関係を整える」とは、ひとつひとつの交流を大事にして、そこから得たことをしっかり熟成させる余裕を持つこと。そのために、主体的に人づきあいをしていくということです。


私もよく相談を受けるほうなのですが、その際に大切にしていることがあります。
それは、自分が話すことに気持ちよくなっていると感じたら、話すのをやめるということです。
なぜなら、そのときの自分は自尊心や承認欲求に引きずられているからです。

でも、承認欲求から放たれた言葉は、それがどんなに正論であっても相手の心には届きません。むしろ自分の弱さを露呈するものになってしまいます。


感性のある人は、決断が速く、自分の判断基準に自覚的です。
些細なことでも「理由をもって決める」習慣があるから