
汝、星のごとく
凪良ゆう【著】
切ないお話の中に、たくさんのテーマがつまってた!
ヤングケアラーは、自分の人生を生きられていない状況そのものよりもむしろ、ヤングケアラーに陥らせる親との縁を一生切れないことが問題なのかなぁとか考えさせられた、、、
(もちろん全てのヤングケアラーには当てはまらないだろうけれど)
小説の内容は重いけど、印象に残った文章を読み返すと、ハッとする言葉、元気がもらえる言葉がいっぱい

印象に残った文章
※引用でなく、まとめもあり
・誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれないわよ。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。でもわたしの経験からすると、誰のせいにしても納得できないし救われないの。誰もあなたの人生の責任を取ってくれない
・いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていく
・誰かに幸せにしてもらおうなんて思うから駄目になる。自分で勝手に幸せになれ。自分は自分を裏切らない。
・わたしにとって、愛はやさしい形をしていない。どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。愛と呪いと祈りは似ている。
・自分で自分を養える、それは人が生きていく上で最低限の武器です。結婚や出産という環境の変化に伴って一時的にしまってもいい。でもいつでも取り出せるよう、メンテはしておくべきでしょうね。いざとなれば闘える。どこにでも飛び立てる。独身だろうが結婚していようが、その準備があるかないかで人生がちがってきます
・東京はあっという間に季節が変わる。この風はあの風ではない。この季節もあの季節ではない。だから今を大事にするしかない。