夜のつぶやき




「不安になっていい」


前はこうとなえると
わたしはますます不安になった


鎖のはずれた犬のように
ぴゅーっと不安は放たれて

歯止めがきかなくなるようで
怖かった



でも


母と会う前夜

となえたわたしに訪れたのは
限りない安心だった


「不安になってもいいんだ〜〜♡」


胸はあたたかな安堵につつまれ
こころに満ちたのは喜びだった



同じように
「ハカハカしてもいい」
「オドオドしてもいい」
「ぶっ倒れて救急車で運ばれてもいい」


前は怖かった言葉たちは

どれもわたしには安心な言葉へと
なりかわってた



もしほんとに現実でそうなっても

わたしは大丈夫って心から思えた



これはなんだったんだろう?



満月ハイ、、だったりして‥