こちらのつづき
嫉妬から
「ほんとはそれを誰にいいたかったのか?」

問いかけたとき
浮かんだ記憶の話をします


   


わたしは2歳だった


当時
母は、地元のホテルの客室係で
朝から晩までいそがしく働いていた


その1年前に
父と母は一軒家を建てたのだけど

同じころ
父が新車で自爆事故を起こし

事故の後始末に、母は奔走


父も板前として働いていたけど
家のローンと車の支払いが重なったのは
さすがに負担がおおきくて


母は小さいわたしを祖母にまかせて
働きにでざるを得なかったそうだ。


と、
ここまでは母からきいた昔話。(主にグチ


   


わたしの記憶は
2歳のちいさなわたしが走る姿だ


出勤のために
自転車にのった母を
おいかけて

家の前の
砂利だらけの道を
はだしで走って追いかけていく


「お母さぁ〜んいがないでぇぇ〜」
涙でぐしゃぐしゃの顔で
大声で叫びながら


石がむき出しの道に
足をすりむきながら


道の半分ほどで
母の姿はみえなくなって


あとを追ってきた祖母に
わたしは連れもどされた



そんな記憶。


これを朝の出勤のたび

くりかえしていた、という



なんか

これが浮かんで

「ああ〜やっぱりそうか」て

思った。


やっぱり『母』なのかなって



でも‥ほんとに言いたいのは

ちがう感じだった、


うまく言えないけど




またまたつづく