今月の「日経デザイン」は”ユニバーサルデザイン特集”
ご存知の方も多いように、ユニバーサルデザインとは、
使う人の年齢・性別・能力等の違いに関係なく、
誰もが同じように使いこなせる製品を作っていこうという考え方。
メーカーの製品は、ユニバーサルデザイン(以下、UD)を導入していることが
当たり前のようになってきていて、電器屋では家電のユニバーサルデザインコーナーが
設置されているところもあるようです。
雑誌の特集で目に留まったのが、「美しく楽しい形のひそむ優しい使い心地」というコーナー。
UDは、一目で分かる必要はなく、
「使っていてなぜか手になじんで使い心地が良い。」
そんな製品の奥に実はUDが潜んでいて、そのような体験をUDはユーザに提供しているんです。
このコーナーに紹介されていた製品の一つに、アッシュコンセプト社の定規「Arch Ruler」 がありました。
普通定規は平面ですが、この会社の定規は、なんと弓なりに曲がっているんです!!
曲がっていたら、長さを正しく測れないのでは・・・?!
実は、定規の中央にくぼみがあり、そのくぼみを押さえることによって定規が平面になり、
直線が引けるのです!また、くぼみを押さえることによって、定規の隅で紙を押させることができ、
線をひく時に定規が動かず、一石二鳥
http://www.plus-d.com/arch_ruler/index.html
この製品は、人がモノを使う際の姿勢や力の入れ方を観察した結果に生まれた製品。
まっすく線を引くものが曲線になっているとは…
UDを追求した結果、常識を覆すユニークな形の製品もうまれるんですね。
曲がっていることによって、かばんやペンケースの中で折れないかなぁ?とちょっと心配ですが、
この記事を見たとき、「こうきたか~~!」と思わず関心してしまいました
日常生活に潜んでいるUD。
使いやすいと思う製品に出会ったら、メーカーの意図をさぐってみるのも面白そうです