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東方神起がデビュー以来夢見ていたドームツアーを含む「東方神起 LIVE TOUR 2013 ~TIME~」。その5大ドームツアーのファイナル公演が、6月17日に東京ドームで行われた。
重々しいビートを刻むアルバム『TIME』の1曲目「Fated」から始まったライブは貫禄を感じさせる幕開け。黄色い歓声が場内に響く中、2人は黄金色に輝くゴンドラに乗って焦らすようにゆっくりゆっくりと降りてくる。曲の1番を終えたところでようやくステージに降り立つと、今度はステージから十字型に伸びた花道の中央にダンサーと共に移動。精悍な顔つきで力強いパフォーマンスを繰り出し、早くも観客をノックアウトしてゆく。
今回のツアーでは、彼らの絶対的な強みであるダンスパフォーマンスが前回の『TONE』ツアーより質量共に向上。総勢12名のダンサーと驚異的ともいえる連動性をみせ、変幻自在のフォーメーションを次々に繰り出す。「Y3K」から続く3曲は2人の野性的な魅力が全開。このブロックはステージの仕掛けも特筆もので、「Y3K」ではメインステージの2階部分からせり出したサブステージが花道の上をスライドしていき、花道の先端に降下して連結。「Humanoids」では花道から縦型のサブステージがせり上がってプロペラのように回転し、観客の度肝を抜く。
そんなアトラクション的な舞台の動きと扇情的なパフォーマンスが相まって場内を一層ヒートアップさせたのは「BLINK」。2階部分のサブステージと花道の縦型サブステージが花道の中央で組み合わさって立体オブジェのようなステージが出現。そこで繰り広げられるダンスは勇ましくもしなやか、力強くも華麗で
一方、情熱がほとばしる歌声でも観客を酔わせた東方神起。「STILL」では切なさたっぷりのボーカルで耳と心を奪い、叶わぬ恋への悲痛な叫びを歌った「I Know」ではエモーショナルな歌声で女性客のハートをキュンキュンさせる。「One and Only One」で聴かせたダイナミクスのあるボーカルも見事。広い会場を2人の熱唱でひとつに束ね上げていく。
中盤のMCでは、「時間を大事にして生きていけば良い未来に繋がると思って、今回のアルバムとツアーのタイトルをTIMEにしました」とユンホがメッセージ。チャンミンは「今日はみなさんといるこの時間を何より大切にして過ごしたいです」とライブへの思いを語った。
新曲を披露した2人のソロパフォーマンスも見もの。モダンなタキシード姿で歌われたユンホの「T-Style」は、スタイリッシュなソウルファンクナンバー。一方、チャンミンの「Rock With U」は伸びやかな高音を活かしたストレートなギターロック曲。曲の途中、チャンミンが花道のから降りて最前列のお客さんにハイタッチするというファンサービスも飛び出して客席は沸きに沸いた。圧巻のひと言だった。
終盤の「Share The World」「SKY」「逢いたくて逢いたくてたまらない」では、2人が一台ずつトロッコに乗り、場内を一周。サイン入りのボールやフリスビーを客席に投げ入れてプレゼントしていく。クライマックスを迎えた「Catch Me ?If you wanna-」では、赤・白・緑などの扇情的な光を放つELファイバーを付けた衣装で渾身の力をこめてパフォーマンス。一際大きな合唱と歓声がドームにこだまし、ボルテージが最高潮に達したところで本編が終了した。
アンコールでは6月12日にリリースした新曲「OCEAN」が披露され、会場は一足早く夏気分。MCではユンホが「これまで順風満帆ではなかったし、紆余曲折もあったけど、みなさんが温かいパワーをくれたから今の東方神起がある」とドームツアーが実現したことへの感謝を告げると客席から大きな声援と温かい拍手が起こった。さらに、この日はお客さんから東方神起へのサプライズプレゼントも敢行! ラスト曲「In Our Time」のイントロでお客さんがペンライトを持ち替え、客席に赤色の「TIME」の文字を浮かび上がらせると、2人の顔には驚きが一瞬浮かび、そして喜びの表情がありありと広がった。最後は充実感にあふれた表情で同曲をお客さんと一緒に合唱。そのときのユンホの目には少し涙が浮かんでいた。
すべての演目を終えて2人は舞台を後にするも、エンドロールが流れても続く5万人の「東方神起!」コールに応えて再びステージに登場。チャンミンは「みなさんが予想するようには泣かないです」と笑わせながらも、「今度はドームの公演数が増えるように頑張っていきたいです!」と次の目標を宣言。3時間半に渡ったライブは会場中に歓喜の笑顔が咲く中、幕を閉じた。
観る者を熱狂の渦に巻き込む「東方神起 LIVE TOUR 2013 ~TIME~」は、来たる8月17日、18日に開催される日産スタジアム公演でファイナルステージへ。今度はそこでどんな熱いライブを見せてくれるのか、期待に胸は膨らむばかりだ。