言の葉のちから | A stroll of memory

A stroll of memory

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中1の頃、津和野の中学に通った。
3つ年上の姉がいつも
『音楽の山根先生大好き』と、言ってた。

姉は、いろんな先生に可愛がられてたから、
入学した途端、姉とよく比べられた。

姉は勉強に対して努力家。私はスポーツ大好き。
勉強は勘頼りだった。

音楽の山根先生とも、特に何の接点もなく、1年が終わった。

お引っ越しで益田の中学へ…。学期最初の着任式。なんと、舞台上に山根先生が…。私と転校先が同じだなんて…偶然。

一度だけ、『また同じ学校になったね』と声をかけてくれた。

その山根先生が、
私に、初めてメッセージをくれた。
返ってきたテストの答案用紙の最後に…

『あなたの笑顔、とても魅力的ですよ』と…。

なぜこんなこと…?

山根先生に笑いかけたことはないし、ほとんど接点がない。

このメッセージの心あたりを見つけるまで、そう時間は要らなかった。

山根先生は、私に笑えと言っているのだ。

転校して、先輩女子に目をつけられ、私が入った陸上部以外の先輩に冷ややかな目で睨まれ、少し人間不信になっていた。




魅力的…って、中2では言われることのない言葉。

『今は、笑ってないけど………きっと笑うと…』って言葉が隠れていたのだと思う。
笑うとね、誤解が解けて仲間が増えるんだよって意味が…。


私は
その様に理解したのだと、山根先生に伝えることもなく、また1年で転校することになった。

中学の3年間は
それぞれバラバラの学校に通った。
振り返っても、陸上部の大会であちこち走り回った記憶しかないが、
中でもこの山根先生の言葉が、その後の私を大きく変えてくれた。

『とりあえず、わらっとこ…』
こんな私になりますた。

でも
大切な…ひとこと。